終焉する舞台*３ ページ43
「だから心配しないで！少女漫画みたいな展開はありえませんから！」
俺はビシッと親指を立ててウインクをしてみせた。すると、またもや大きな歓声が上がる。
どうやらこれでひとまずは問題ないだろう。
俺を女と勘違いしたままファンになってくれても困るからね。Aちゃん、とか呼ばれたら舌切る自信ある。
(……さて。それじゃあそろそろ本題に入ろう)
大事なのはここからだ。所謂、正念場ってやつ。
俺は息を整えてから、一度大きく深呼吸をした。
マイクに向かって言葉を紡ぐ。
「ほんじゃまぁ問題も解決したとこで、ちょ〜っとだけルールを説明させてもらいます！」
俺の言葉を聞いて、ざわざわとしだす客席。なんとなく申し訳なく思いながらも、それをおくびにも出さずに話を続ける。
「君たちは俺のライブに点数をつけることができます！ でもサイリウムを使ったフツーの採点方式じゃなくて、各自の携帯端末からアイドル科のホームページにアクセスしてもらうことでポイントが加算されていきます！ 」
簡単に言えばスマホを使った投票だ。なお、決勝戦は通常通りサイリウムを使う。
「サイリウムを光らせても投票したことにはならないので気をつけてね。あ、でも応援するって形できらきらーってしてくれたら嬉しいかも」
おどけてみせると、客席から笑いが漏れた。
これはオフレコだけど、投票方法を変えるのも意図があるらしい。なんでもサイリウムを発光させないことで投票してない意思表示になるから、もし無投票だった場合ひとつも光が灯らない。それだと盛り上がりにかけるとかなんとか。
その結果、サイリウムを気兼ねなく発光させられるこの投票スタイルになったそうだ。あと決勝戦の投票の集計もあって俺のにまで手が回らないってのもあるらしい。
大人って大変だなって思う。マジで。
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サラ(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！！ 後編まで書いてくださりありがとうございます。宜しければパスワードの方教えていただけると幸いです。 (5月8日 15時) (
レス) id: 57059d652a (このIDを非表示/違反報告)
koeno(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！素敵なお話をありがとうございました！もし続編を書かれるのであればぜひパスワードを教えていただきたいですー！！ (4月7日 0時) (レス) @page49 id: 3ec6efc790 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編みたいです！ (4月2日 17時) (レス) @page49 id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
0nm3264922j626v(プロフ) - 続編めっちゃ読みたいです！是非！お願いします！ (4月1日 20時) (レス) id: 203b2c7fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ただのヲタク(プロフ) - 続編読みたいです！すごく楽しく読ませてもらいました！ (3月30日 9時) (レス) @page49 id: 9a68619e2b (このIDを非表示/違反報告)
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