【あんスタ】男だけど何か？

テニス部*５ ページ36

「ええっと、大丈夫ですよ」

「そう？なら良いんだけど。それと、話しかけたついでにもう一つ」

──あの人たちのこと、あまり見ない方がいいよ。

いっそう声を潜めて、眼鏡の彼が俺らにだけ聞こえるように言う。見ない方がいい？なんで？と不思議に思っていると、代表するかのように不安そうな顔をした姫宮が尋ねた。

「ねぇ。なにそれ、どういうこと？」

「あまり良い噂を聞かないんだ。気にくわないから鉄パイプで殴った、なーんて物騒な話も聞くから」

「えっ！そんなの殺人未遂じゃないですか！」

鉄パイプって、ドラマとかで殺人犯が使ってるアレだよな？それで殴ったって、ただじゃ済まないんじゃないだろうか。

「しーっ。去年辺りに自宅謹慎になったって聞いたけど、どうやら期日も終わったみたいだね。発表したところで学院に泥を塗るだけだし、揉み消されてるっぽいけど」

「そんな……」

大人の闇だ……！
俺、結構ヤバい人に喧嘩を売ろうとしていたんだな。良かった、仁兎先輩に止められて。

「といっても、まさか君みたいな『女の子』に手荒なマネはしないと思っ、」

「男ですが？」

「えっ！？」

「えってなんですか、えって」

失礼だなぁ本当に。むすっと見つめれば、彼がわたわたと焦ったように両手を合わせた。

「ごめんね！もしかしたら、誰かの妹さんなのかなと思って」

「……まぁ、いいですけど」

ほんのちょびっとイライラするけど。ゲーム集団について教えてくれたら今回に限り特別サービス。

「よかったぁ。あっ、自己紹介がまだだったよね。僕は遊木真、二年生」

「一年の城崎Aです。よろしくお願いします！」

「こちらこそよろしくね」

なんて和気藹々と自己紹介をして。
それからキリの良いところで俺は帰らせてもらった。仁兎先輩から入部届けの紙を貰ったから近いうちに提出しよっと。


─
仁兎なずな…Aを「あ、可愛い。お師さ──斎宮が好きそうだなぁ」って思ってた(マジでロックオンされてます)。まだRa*bitsに加入してない微お人形さん

姫宮桃李…初めはクラスで末っ子騎士とAが話してるのを見て「司と女の子が喋ってる!？」となった。男の子とわかって安心

遊木真…小動物たちが集まってるなぁ、とAたちの様子を見てたら、いきなりゲーム集団にガン飛ばし始めた(特にA)から「え！？何やってるのあの子たち！怖いけど僕が守らないと！！」ってなった。

ゲーム集団…モブ。旧fineが革命してこの手の悪ガキは減ったけど完璧に消えたわけではないので。Knightsの王をボコった奴と友達(という設定。知らんけど)。アイドルなので顔はいい。

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