3割増 -翔side- ページ16
俺がスーツのまま現れると
すっげ嬉しそうに出迎えてくれて
スーツ3割増っつーのは
あながち嘘じゃねぇんだなと実感。
Aの方も
さっきまで羽織ってたショールが無くなり
細く華奢な肩と腕が出ていて
髪も無造作にアップにしてるから
さっきよりもセクシーさが増してる。
たまにはこういうのもいいな。
お洒落して2人で外でディナーなんて
絶対無理だからせめて、ね。
少し照明を落としたリビングに
Aが作ったおつまみとビールを
いそいそと運んでくる。
「寒くない？大丈夫？」
『さすがにちょっと寒い(笑)』
「だよな(笑)」
スーツの上着を脱いで
隣に座ったAの肩にかけてやる。
『ありがと。優しぃ〜。ジェントル翔！』
「んだよそれー」
ふざけて腕でAの体を押すと
"ごめんごめん"と笑う。
「しっかしさー、出会って半年で結婚か。早くね？そんなもんなのかな？」
『早いよね。2人とも30代半ばだし、決めるなら早くしたかったって言ってたけどねぇ。』
「まぁそっか。女性には色々あるもんな」
『ん。そう…かな？』
んーっと伸びをしたときに見えたAが
困惑した表情を浮かべていて
自ら地雷を踏みに行ったことに気づいた。
やっべ！
一番センシティブな話題に
持ってっちゃったよ…
今日のAは何も言わなかったけど
罪悪感というか
どうすることもできない自分の不甲斐なさに
もどかしくてやるせなかった。
『翔くん』
「な、なに！」
『明日何の日か知ってる？ 』
話の急展開に声がうわずった。
「は？明日？……A、覚えてたの？」
『翔くんも覚えてたの？嬉しい！』
ぱぁっと明るくなった表情に
少しほっとする。
「じゃあ、覚えててくれたお礼。はい、これ。」
家から持ってきた紙袋から
ピンク系で統一された花束を手渡した。
『わ！綺麗〜！すっごく嬉しい！！ありがとう！』
花に顔を寄せて
花と同じくらいに
頬をピンクに染めてる。
キザになりすぎないように
渡し方をあれこれ悩んでたけど
割とスマートに渡せたんじゃね？
横顔を見ながら満足してると
喜びすぎたせいで
かけてやった上着がずり落ちて
また露わになった肩に
体の芯が熱くなるのを感じた。
Happy Anniversary→←スーツ -翔side-
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もえ(プロフ) - 是非とも!!!読ませていいだきます!! (2015年8月12日 19時) (
レス) id: a8b48df7e1 (このIDを非表示/違反報告)
Love(プロフ) - もえさん» ありがとうございます（笑）すごい褒めてもらって嬉しい( ´艸｀)まだまだ続いてるのでよろしくです〜♪ (2015年8月12日 18時) (レス) id: a37b0e2bf9 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - あぁ、次のお話に行く指がトマラナーイwこのお話面白過ぎですよ？w応援しています!!!!! (2015年8月12日 1時) (レス) id: a8b48df7e1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - おはようございます！移行先でコメントさせていただきました♪ (2014年9月19日 8時) (携帯から) (レス) id: 0ade231d09 (このIDを非表示/違反報告)
Love(プロフ) - さくらさん» こんばんは！さくらさんもダメだったのね…残念…。誰が当たってるの？っていう倍率ですね。ハワイでの目撃証言、どんどん上がってきてますね。羨ましい！！ (2014年9月18日 23時) (レス) id: fba9c6dab2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Love
| 作成日時：2014年5月5日 0時
