平凡少女は今日も平凡に生きたい～日常編～ (ページ6)

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一年は組の作法VS保健ページ6

食堂にて……
『で？何があった？』

笹「あ、A先輩！自室に仕掛けた罠に乱太郎が引っ掛かって、それで怒ってきたんですよ！」

『まあ、普通は怒るだろうね。』

乱「だって！普通、入った瞬間にグーパンチが飛んでくるなんてありえないでしょ！危ないじゃない！」

笹「危なくないよー。グーパンチなんて、全然危なくないよー。」

(兵太夫、君は普段どれだけ危ないからくりを作っているんだい？)

乱「危ないよ！私は、ただでさえ不運なんだから、このグーパンチはとても危険なんだよ！」

(あぁ、乱太郎は、不運大魔王こと伊作先輩率いる保健委員会所属の子だからね。いつもお疲れ様です。)

綾「ほーらーA先輩？はやくご飯食べましょう？」

『まあそうだね。この二人なら何とかなるだろう。うん。』

綾「今、完全に投げましたね？」

『しょうがないじゃないか。』

綾「そういえば、今日の委員会は何をするんですか？」

『あぁ。まあ、多分予算会議の作戦会議でしょ。』

綾「今回は秘策があるんですよー。」

『！喜八郎が積極的だなんてこりゃあ驚いた。』

綾「僕だって、やる時はちゃんとやるんです。」

『あはは……まあ、それもそうか。』

(あぁ、平和な昼休みだなぁ。)

その時の私は、少しばかり平和ボケしていたのかもしれない。この後、我が身に起こる、悲惨な事も知らず。