私達だって忍術学園の生徒である ページ42
弓の修理屋にて……
『おじいさん、ありがとう。』
お「いやいや。いつもご愛顧ありがとね。また来ておくれよ。」
『はい!』
お「気をつけて帰るんだよ。今回の不審者は手強いらしいからね。」
『あ、その噂ってここまで……』
お「あぁ…最近は物騒になったねぇ……。」
『分かりました。おじいさんも気をつけて!』
お「あぁ、ありがとう。」
綾「それにしても、そんな手強い不審者って……」
滝「間違いない。ドクササコが絡んでいるだろう。」
『あー、最近物価の変動が激しい理由の……』
綾「何がしたいんだろうね。」
『ほら、噂をすれば。』
?「お前ら。ここで何をしている。」
『お団子を食べていました。』
?「その弓矢は何だ?」
『これですか?私、弓矢を習っているんです。』
?「嘘だな。」
『?本当ですよ。』
?「お前は、忍術学園の生徒だ。知っているぞ。」
(コイツ……いや。嘘をついている可能性もある。)
綾《先輩、多分僕達の情報を知らないです。》
《そうなの?ありがとう。》
(矢羽音って便利だな。まあ、相手もこの音で余計に何かを疑っていたが、問題ない。)
『いや。まあそこの弓道場の先生に聞いてみればいいですよ。』
(こういう場合もあるだろうと、そこの弓道場の先生には、いざとなったら話を合わせるように言ってあるからな。安心。)
?「……そうか。お前ら二人もそこの弓道場の生徒か?」
滝「はい。」
綾「今日は彼女の付き添いです。」
?「そうか。分かった。気をつけて帰れよ。」
『では、失礼します。』
……バッ!!
『そうはさせますか。』
?「この技を避けるとは……やはりただ者ではあるまい。」
『帰り際を狙うなんて、よく素人のやることです。』
?「なにッ!?私は……」
ガンッ!!
?「何をする!?」
滝「女性に振りかぶるなんて、いい度胸をしているんですね。」
綾「それをするなら、貴方がこの木の裏にくくりつけられても文句は言えないでしょう?」
『ここは人通りも少ないし……何しろ死角。よくやったね、二人とも。』
?「チッ……分かったよ、情報をやる。だから放してくれ。」
滝「わか……」
『はは……よく言うわ。貴方は、これから私達と一緒に来てもらいます。そこで情報を言ってください?』
?「なんだと!?それは……」
『ねぇ、二人は戻って先生に話をつけること。私は、コイツを見張る。』
滝・綾「了解です。」
シュバッ……
?(これは厄介なことに……。)
利吉さんだって大変な時はある→←不調でも、興味さえあれば平常運転
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作者名:霧雨 如川 | 作成日時:2018年8月22日 17時