早朝マラソン� 礎歟�八左ヱ門〜 ページ32
翌日……
竹「おい！A！起きろ！」
『何……。は！？何で八左ヱ門が部屋にいるの！？ちょ、朝から人の部屋で何してるの！！』
ﾄﾞｽｯ!!
竹「おい！いきなり枕を投げるなよ！もし俺が受け止めてなかったら、襖が壊れてたところだったぞ！」
『知らないよ！だから！なんで八左ヱ門がいるの！？』
竹「いや！今日からトレーニングだって話だっただろ！？」
『あー、あ。そうでしたー。』
竹「はぁー。ほら、いいから早く準備して走りに行くぞ！門の前に先に行ってるからな！」
『はーい。五分後には行くー。』
竹「おう！」
五分後……
竹「来たか！」
『うん。よーし走るかー。』
竹「いくぞ、あ、速さは自分で調節してくれ。俺は、それに着いていくからな。」
『それはありがたい。』
竹「出発ー！！」
『はーい。』
三分後……
竹「こりゃあ驚いた。」
『しょうがないじゃん。』
竹「遅いな。」
『……じゃないと学園長先生に呼び出されないよ。』
竹「確かに。にしても、今朝は驚いたなー。」
『ごめん……いきなり真上に八左ヱ門がいたから驚いたよ。』
竹「悪い……。普段皆を起こすときと同じようにしたから……。」
『こっちこそなんかごめんねー。』
竹「まあ、あいつらよりは断然マシだよ。」
『八左ヱ門と三郎は、兵助、勘右衛門それに雷蔵まで起こしてるっていうんだもん。毎朝の苦労が伺えるよね。』
竹「そうなんだよ……。あいつらはてこずるぞ。」
『朝くらいは、自分で起きないとね。』
竹「あれ？そういえば、Aって三年生くらいまで立花先輩に起こされてなかったか？」
『な！？なぜそれを……？？』
竹「これは有名な話だぞ。Aの朝の寝起きが悪すぎて、親友ですらも起こせなかったから、ついに立花先輩に起こしてもらってたんだろ？機嫌がすこぶる悪かったとか。」
『……。だって朝って機嫌悪いんだもん。』
竹「幼児か。」
『うるさい。』
竹「そろそろ折り返すか？」
『あれ！何か楽かも。』
竹「お！これなら明日もやっていけそうだな！」
『うん！ありがとう！』
竹「いやあ、そんな！！」
この後は、また他愛もない話をしながら帰ったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霧雨 如川 | 作成日時：2018年8月22日 17時
