平凡少女は今日も平凡に生きたい～日常編～ (ページ4)

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綾部喜八郎とは① ページ4

今日の授業は水遁の術と喜車の術だった。水遁の術はまだマシで、喜車の術はどうも苦手だ。私はくノたまにも関わらず、人に何かを仕掛けるのが得意でない。これでは、くノたまももうすぐ失格になるのではないか、と思っていた矢先。

ﾄﾞｽﾝ!!

私とした事が……後輩の落とし穴に落ちるなんて……不覚。ましてや、四年間もずっと関わっているヤツの罠にはまるとは……。

『痛たたた……喜八郎？』

綾「おやまあ。A先輩が引っ掛かるなんて。明日は雪でも降るのかもしれない。」

『ちょっと考え事してただけだよ、もう。』

綾「……手、貸しましょうか？」

『いいよ、自分で出るから。……よっと。』

綾「うーん。」

『それより、今朝は雷蔵も落としたんだって？』

綾「はい！そうなんです。不破先輩、何かを迷いながら華麗に落ちてくれました。」

『そりゃあ大したもんだ！喜八郎は、日に日に罠の腕が上がってるよね。これからも頑張ってね！』

綾「自分が落ちたのに誉めてくださるなんてA先輩と立花先輩位ですよ。」

『あはは！まあ、そうだろうね！でも忍者を目指す者、妥協は許されないから、まあこれからも頑張れ！……まあ、学園長先生を落とさない程度にね。』

綾「はい、頑張りまーす。」

『じゃ……あ！今日は委員会あるから、覚えといてね。』

綾「分かりましたー。」