一晩中考えた結果…… ページ26
翌日……
『私は、考えたよ。考えたんだよ。フシエ。』
フ「それでも答えが見つからないと?」
『お察しの通り。皆、いい人過ぎるんだよ。』
フ「まあ悪い人はいないからね。だから、その上でどうするかだよ。」
ミ「何の話してるの?」
フ「Aの好きな人について。」
ヒ「Aなら誰だっていけるよー。」
『そうかなー。』
フ「そうだよ。そこはいけどん精神でいかないと。」
『フシエじゃないんだから……。』
フ「だって私、昨日告白したよ?」
『は!?』
フ「勢いで!マラソンの途中に!」
ミ「道理で朝から機嫌が良い訳ね。」
フ「そうそう。付き合ってるの、今。」
ヒ「えっ!すごい……。」
ミ「そういえば、ヒヨリはどうなのー?」
ヒ「ええっ!私は……その……昨日はしゃべったけど……雷蔵君はいつも通りだったし……」
え?雷蔵?もしかしてヒヨリ含め、私以外の三人は皆、恋しちゃってるのかい?そんなの聞いてないよ。え、しかも全員学年違うよ?七松先輩(六年生)、雷蔵(五年生)、守一郎(四年生)?何?私は、三年生でも狙えって感じ?三年生?藤内?あの予習大好き作法委員会の良心である藤内君?それ、私がただのショタコンみたいになっちゃうよ?食満先輩でもあるまいし……?これは人生大ピンチ。
フ「……A、疑問符頭に浮かべすぎ。どれだけ混乱してるの。」
ヒ「焦ることじゃないよ。Aだって、ゆっくり見つけていけば良いんじゃないかな?」
ミ「そうだよ!絶対、いつか見つかるってー。」
『うん、みんなありがとう!私、頑張るよ。』
フ「うん、頑張れ。じゃ、私は、算術の追試行ってくるわ。」
『あー、頑張れ!』
ミ「寝ちゃダメだよー。」
ヒ「見直し!頑張って!」
フ「おうっ!んじゃ!」
『あ、そっか。今日は休日じゃん。』
ヒ「そうだよー。あ、私、これから図書館の当番だから!じゃあね!」
『あ、じゃーねー!またお昼に!』
ヒ「うん!」
ミ「用具は無いや。」
『作法も無いよ。』
ミ「あ!いっけな!私、守一郎とこれから出掛けるんだった!」
『え?そうなの?行ってらっしゃい。』
ミ「うん!い、いってくる!」
『頑張ってねー!』
ミ「ありがと!」
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作者名:霧雨 如川 | 作成日時:2018年8月22日 17時