平凡少女は今日も平凡に生きたい～日常編～ (ページ22)

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夜の練習場ページ22

『……滝夜叉丸？』

滝「あー、これはこれは。水無月A先輩じゃないですか。」

『こんな夜遅くまでずっと戦輪の練習をしていたの？』

滝「まあ、輪子が練習したいというもので。」

『そう……滝夜叉丸って何かと偉いよね。普段から時間関係なしにお菓子を貪りに来るどっかの誰かさん(五年面子)とは違ってね。』

滝「いえいえ。先輩方には敵いませんよ。」

『本当に謙虚なんだから。後、いつも喜八郎の世話、お疲れ様。』

滝「あー……喜八郎は確かに……。」

『あっはは！練習中悪かったね。隣、使わせてもらうよ。』

滝「どうぞどうぞ。もうすぐ引き上げようと思っていた所なので。」

『あ、なんか悪いね。じゃあ、お邪魔させていただきます。』

滝夜叉丸は何かといい人だ。普段はナルシストかも知れないが、その裏では相当な努力を積み重ねている。さらには礼儀も正しいので、私からしたら、これもまた良くできた後輩である。

『ふー。少し弦が傷んできたかな？今週末には修理に出そう。』

滝「おや？水無月先輩も修理にお出掛けするのですか？」

『うん。弦が傷んできたからねー。』

滝「私も今週末に輪子を修理に出そうと思うんです。良かったら一緒に町に行きませんか？」

『お、それはいいね。丁度、良いお団子屋さんをこの前勘右衛門が教えてくれたから、ついでにどう？』

滝「それは良いですね！是非、ご一緒させて下さい。」

綾「ちょっとー。二人だけでずるいじゃない。」

『あ、喜八郎。君も来るかい？』

綾「僕も今週末この踏子ちゃんを修理に出すので。」

滝「では一緒に行こう。」

『明後日なんてどうかな？』

滝「その日は空いております。」

綾「うーん。A先輩、委員会ありませんでしたよねー？」

『うん。無いよ。』

綾「じゃあその日でー。」

『朝食を食べたら集合ね！』

滝「はい、分かりました。門の前でお待ちしております。」

綾「うん、分かりました。」

『じゃあ今日はこの辺で。じゃあまた明後日に。』

とりあえず、弓矢の練習はまた今度にしよう。あ、風呂入らないと。
風呂～♪