平凡少女は今日も平凡に生きたい～日常編～ (ページ12)

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窮地に現れる者は尊く見えるページ12

唐突だが、私は料理が出来ない。そして今日は最悪なことに、夕飯の自炊の材料を切らしてしまっていたのだ。すっかり忘れていた私は、勿論何の食材も無い、且つ、何も作れないという最悪の状況に陥っていた。

『あーだれかお恵みを～……』

竹「A！」

『何ー、八左ヱ門……。』

竹「今から俺たち鍋パーティーやるんだが、お前も一緒に……」

『行きます行きます今すぐ行きます。あー八左ヱ門、最強ー！』

竹「お、やっぱりなー！Aの事だから、どうせ自炊の事をすっかり忘れてて、今頃、料理せずに自室に籠って意気消沈してるんだろーな！って……」

『本当にお心遣い嬉しい！』

竹「三郎が言ってた。」

『え。前言撤回だわ。』

竹「おい……一応、三郎も心配してたんだぞー。」

『多少の心配はしてたのかもしれないけど、心のどっかで嘲笑してるのが丸わかりなんだもん。』

竹「まあそれが三郎だからな。」

『まあね。』

竹「お前ら！Aを呼んできたぞー！」

鉢「あはは！やっぱり自室で沈んでたか！私の予想通りだな！！」

雷「三郎ー……あんまり言うとAが可哀想でしょ。」

兵「まあ元気出してよA。豆腐ならいくらでもあるからな！」

勘「おいおい……そんなに豆腐入れるから、普通は具が無くなっていくはずなのに、具が豆腐だけになっていくんだよ……。」

竹「おほー！鍋、美味そうだな！」

(やっぱり、五年生は五年生で個性あるな。)

竹「Aも遠慮せずに食えよ！」

『食べてるよ。てか君達の食べる量が半端ないだけでしょ。』

勘「そうかなぁ。」

『そうですー。まあ豆腐に関しては、私も君達並みに食べるけどね。』

兵「Aは豆腐が好きだから嬉しいな！もっと食べてね！」

『うん！まだまだ豆腐は入るよ！』

兵「よし！じゃあ豆腐追加ーー！！」

鉢「いやもう本当に止めてくれよ。私はもう豆腐は食べないぞ。」

勘「てか、これ鍋だよね……？これもう鍋じゃないよ。豆腐だよ…。」

竹「も、う、無理だ、俺……。」

雷「八左ヱ門、お疲れ様ー。」

『八左ヱ門、御愁傷様ー。』

こうして鍋パーティーは無事？終わった。