甘い恋色。【文豪ストレイドッグス（短編集）】

風邪＿宮沢賢治 ページ9

貴女side


…Aです。


見事に風邪をひいてしまいました。ので，今日は探偵社を休ませてもらってます。


ピンポーン…＿


…?…宅配便…とかかな…＿


「Aさん！大丈夫ですか？」


「…賢治くんっ！？」


扉を開けてやってきたのは，私の同僚兼彼氏の宮沢賢治くん。


そういえば…合鍵渡してたなぁ…。それにしても，


「仕事は？」「谷崎さんが代わりに行ってくれてます」


嗚呼…谷崎さん気が利きすぎだよ…。


「…熱，まだありますか？」


コツン。…って，此処は額がくっつくとこだよね。


でも，賢治くんが取り出した物は…


「…え？それって…」「生姜(ショウガ)です。此れで葛湯とか作ったら，良い風邪薬になるんですよ」


あ……………賢治くんって…東北出身天然くんだったなぁ…。


いや，天然な訳じゃないのか…純粋なだけか……。


まあ，いつもこんな調子だし，慣れちゃったけどさ…


少しは恋人らしいことしたいな，って…。


「…賢治くん」「…何ですか？」


私に葛湯を持ってきてくれた賢治くんに聞く。


「もっと，こう……恋人らしいことしたくないの？」「……///…そんなこと云って良いんですか？」


賢治くんが私を見つめて云う。「…僕だって…一寸我慢してたんです」


耳元に唇が近づいた。そのまま囁かれる。


「…Aさん，僕のこと名前で呼んでくれますか？」



fin.


終わり方わかんない……(*_*;

風邪＿江戸川乱歩の場合（リクエスト）→←彼女の憂鬱。＿中島敦

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