【JO1】Lotus (ページ35)

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「おわったー」

「お疲れ様」

「大崎さんこそ」

編集を終えて2人で思いっきり脱力。

「もうこんな時間か」

「もう明後日か」

大崎さんとはすっかり
敬語を辞めて話すようになっていて

「そうだなぁ。
Aちゃんは、彼らとはよく話すの？」

「まあ、会ったりしたらって感じかな」

「アイドル目の前にしてしかもイケメンときたら
周りの男達は霞むよな」

「そんな事はないんじゃない？
一人ひとり良いところあるよ」

会話の中で私の頭には蓮くんがいた。

アイドルだからっていうのは
あるかもしれないけど
そもそも人としてもかっこいいなぁと思うし。

「今、誰かのこと考えてたでしょ？」

「え、分かります？(笑)」

「わかるよ。恋する女の子の顔してた(笑)」

「何それ(笑)」

「まぁ、良いんじゃない？連絡とかしてるの？」

「稀にかな」

昨日の事があってから恥ずかしくて送ってなくて。

別に彼氏とか彼女ってわけじゃないのに。

「あんまりのんびりしてると取られちゃうよ？」

「ははっそうかも」

ファンの子にはがっつり取られてるかも。何て思いながら

「帰りバスでしょ？」

「あー、もうバス無いからタクシー…かな」

「え？前も同じ時間だったじゃん」

「あ、あの時は友達が来てくれたから」

「なんだー。送ってくよ？」

「え、それは…」

私の家がバレると色々と…

「わかった。じゃあ近くまで。
家、知られんのは色々あるだろうからさ」

何かと気がつくというか流石こういう仕事してるだけ
あるなぁなんて思いながら

「っていうか大崎さん車なの？」

「今日はたまたま。
俺も帰るの大変だったからさ」

大崎さんが送ってくれるって
言うからお言葉に甘えることに。

携帯を開くと蓮くんから
沢山のメンバーとの写真などが
送られてきていた。

本当に楽しそうにやってる。

「ほら、行くよー」

「はーい」

私は蓮くんに家の近くまで
送ってもらうことになったから
今から帰ることを伝えて携帯を閉じた。