【JO1】Lotus (ページ29)

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職場に着いた私はすぐに
今日のやるべき事を頭に叩き込む。

今日はMVの撮影だけどリーダーという立場なんて
与えられていいものなのか。

「あの、ここは
この方がメンバーの顔がよく見えるかも」

MVの角度や魅せ方など自分の意見を伝えると
良いねと採用してもらい
何度もみては何度も組み立て直し

「ちょっと行ってきます」

実際に本人達に確認しながら進めていく。

衣装を変え別角度で…また衣装を変え別シーンで。

何カットも何カットも撮っていく。

監「これで終わりになります」

監督の声に皆が疲れ様でした、ありがとうございましたと
頭を下げる。

私の仕事はここから。

「よし」

別室に移動しMVの編集を進める。

編集もやってたとはいえ
メインでは無かったので

ス「此処はこうすれば…ほら」

「本当だ、ありがとうございます」

ス「良いって良いって」

半分まで終えて今日は終わりにしようと。

この前も一緒だったけど名前が分からなくて
今日、名札の確認をした。大崎さん。

頼れるお兄さんみたいな存在。

荷物をまとめ下まで降りてからふと時計を見ると

「あっ」

大「どうした？」

「いえ、大丈夫です」

大「じゃあまた明日」

「お疲れ様でした」

いつものバス停。

しかし、今日のバスの運行は終わっている。

どうやって帰ろう…

タクシーを呼ぼうか迷っていると

蓮「あれ？A？」

「まだ残ってたの？」

蓮「まだみんな居るよ」

「そうなの？」

拓「Aさん！」

瑠「お疲れ様」

まだみんな残ってたんだ…。

蓮「どしたん？」

「バス、無くなっちゃって…」

蓮「乗せてもらえるか聞いてみるけん」

「そんな、」

既に電話をしてくれていて
電話をしながらこっちをみてOKサインを出してる彼。

瑠「良かったね」

「助かった…」

お言葉に甘えて乗せてもらうことにした。