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蓮「えっと」
「ん？」
蓮「韓国に行くと暫くは
まぁ、会うことはないけん」
「うん？そうだね」
少し俯くAさん。
寂しいとか思ってくれとる？
蓮「嫌じゃなければ
連絡先って聞いても大丈夫かな…って(笑)」
「え？」
「ダメやったかな…」
あまりにも驚くから嫌なんだと思っていたら
「そんな簡単に教えて大丈夫なの？」
蓮「え、あ、そこ？！(笑)」
「そうでしょ(笑)」
蓮「それは大丈夫やけん」
「…信じるよ？」
蓮「僕も信じるけん」
俺だってもしかしたらAさんが
言いふらしてしまうリスクもなくは無いけど
直感でそれはないと思ったんよ。
「わかった。私はいいよ」
蓮「ありがとう」
「それと、後一個は？」
蓮「それは…」
こっちのお願いの方がかなり恥ずかしいけん…
蓮「えっと…名前で呼んでほしいけん」
「名前？！」
蓮「ちょっと声(笑)」
「あぁ、ごめん。蓮くんでいいの？」
蓮「いや、うん、そうやけどね？」
「ん？」
あまりにも自然に呼ばれたから
蓮「普段は名前で呼んでくれてると？」
「…バレた(笑)」
ちょっと恥ずかしそうな笑みを浮かべて
前を向いた Aさんは可愛いらしくて
蓮「俺も名前で呼ぶ」
「あ、肩の力抜けた？」
蓮「なんで？」
「一人称、変わったから」
蓮「良く気付くけんね(笑)」
「仕事上、人は見てるかも」
蓮「標準語も意識しないと方言だらけになるんだよね」
「いいんじゃない？女の子は喜ぶ」
蓮「そんなもん？」
「そんなもん。明日もあるんでしょ？」
蓮「うん」
「お疲れ様」
蓮「待たせてごめん。ありがとう」
挨拶をして連絡先を交換してまたねってお互いに
部屋へと戻った。
俺は携帯と睨めっこ。一言、おやすみだけ送って
迫る韓国へ向けて準備が始まった。
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作者名：Chii。
| 作成日時：2021年7月24日 21時
