ある小説家、二度目の人生...なのか？

随筆が十八遍 ページ21

ｰｰｰ数日後
『､､､おかえり。父さん、母さん。俺さ、待ってたんだよ？ずっと、二人が何してるのかな？元気かな？って思いながら。森さんに教えて貰って此れが現実だって分かった。』
目の前には変わり果てた両親の姿が、綺麗に化粧させられ、清廉な白の着物を着た両親の姿があった。
『ねぇ、久しぶりにさ。あの場所行きたかったんだ。あの、俺達の家に。だから、森さんに其処まで手配してもらっちゃって、本当申し訳ないよ』
それでも二人は何も云わない。静かに寝ているだけだ。
大祐「な、なぁ津島、」
『あ、来てくれたんだ。ごめん、今日はもてなせないや、お茶しか出せないけどちょっとまっ､､』ﾌﾗｯ
バタン、
大祐「ｯ！？津島！」
ｰｰｰｰ
『､､､此処は？俺、何で、』
森「嗚呼、良かった。起きてくれたみたいだね。」
『え？森さん？俺さっきまで大祐と話してて』
森「その事だけどね。君最近眠れていないんじゃ無いかな？睡眠不足と疲労が原因だ。この様子だと栄養もロクに摂っていないみたいだからしばらくは此処で安静だね。」
『､､､はい、でも大祐は？それに何で森さんが居るんですか？』
森「先ずはそれからだね。大祐君は君が倒れた後私に電話をくれたんだよ。多分先日の履歴から探したんだろうね。それで私が駆けつけて此処に連れてきたんだよ。彼には帰ってもらったよ。夜も遅いし、親御さんも心配なさるだろうからね。質問はあるかい？」
『いえ、ありません。教えてくれて有り難うございます、』
森「うん、素直で良い子だ。どっかの誰かさんに見習って欲しいよ」
『え？』
誰かさん？誰の事を云っているのか、
バンッ
太「森さん！修治が倒れて此処にきたって､､」
『あ、太宰君。』
太「あ、元気そうじゃ無いか。良かった、こんなので死ぬなんて格好つかないから、辞めてくれ給えよ」
太宰君がいるって事は此処ってポートマフィア？
バンッ
中「首領！修治が倒れて此処にきたとお伺いしたのですが、修治の容態は？」
森「中也君、見た通りだよ。彼はまだ全快では無いが元気ではあるよ」
太「あ、蛞蝓がいる。通りでジメジメしてるなぁーって思ったら」
中「あぁ！？手前こそ相変わらず青鯖みてぇな酷ェ顔の陰険野郎の癖に！」
森「はいはい静かに。此処には病人が居るんだよ。騒いではいけない。」
『あ、大丈夫です。楽しい、んで、』
というかさっき中也君が森さんの事“首領”って云ってたよな、
『ん？首領？､､､え！？森さん首領！？』

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