随筆が十七遍 ページ20
『もうすっかり夕方か、明日が休みじゃなかったら泣きたくなってた』
中「、、、」
太「何も聞かないの?私たちの事」
不意に太宰君が呼び止めてきたので俺はこう返した。
『友達が何者であれ、俺は友人である二人を信頼する。』
と、そうしたら二人とも安心した様な表情で笑っていた。本当は二人仲良しだと思うのだが、本人達は認めようとしない。そう云う処が仲良しと一般世間はいう様な気がするが、
その後二人と別れ、一人で家に帰って今の様に出来事を整理し日記を書いていたと云う訳だ。
プルルルッ、、
『誰だ?え、父さん?』
久しぶりに父さんと話せるかと思い乗り気で受話器を手に取った。
?「もしもし。津島修治君であってるかな?」
誰だ。父親の声じゃ無い
『誰ですか?』
森「嗚呼、済まないね。私は森鴎外。君のお父さんの仕事仲間と云うか主治医かな。では、津島君心して聞いて欲しい。」
そして森さんから聞かされたのはたった一言だけだった。
森「君のお父さんと更にお母さん、両名亡くなってしまった。」
『え、はは、変な冗談、云わないで、、』
今すぐ膝から崩れ落ちたい気分だ。
森「嘘では無いよ。これは本当の事だ」
TV続いてのニュースです。先程夫婦が乗る軽自動車と大型トラックが衝突しました。被害者は津島さん二人で、犯人は過失致死の疑いで逮捕されました。
『は?』ガタンッ
遂に体が震えて落ち着かなくなってきた。何で最期の最期まで俺に会いにきてくれなかったんだよ、、
森「丁度ニュースもやっていただろう。此れは事実だ。君の両親の事は残念だった、、もし良かったら、私の居るところに招待しようと思うのだが、どうだろう?」
『いえ、お気持ちだけ、受け取らせていただきます。両親の遺体は後日此方に送って貰えれば近親者のみで葬儀をさせて頂きますので、はい、ありがとう、ございました。』
ガチャ
人生、上手く行かないと思う。幸運だと思っていたら急に絶望の底へ突き落とされる。、、、運命というものは、気まぐれだ。俺がもう一度生を受けたのも神様の気まぐれなのだろう。でも、もう会えないのは悲しい。
嗚呼、これが家族を思いやり悲しいと思える事なのだろうか、きっとそうであると、それが人間であると、そういう事を知りたい。、、、後日、久しぶりの両親に会える。その為にいつもより数分早く寝た。今晩は、闇深く、まるで自分の心のあり様を再現した様だった。
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ika - 作者ぼさん» 長々何度も済みません。使用報告にご指摘してくださった事を記載しました。間違っていたらまた教えてください。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 作者ぼさん» 長々何度も済みません。使用報告にご指摘してくださった事を記載しました。間違っていたらまた教えてください。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 作者ぼさん» 分かりました。ご指摘ありがとうございます。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - ikaさん» すみません!私アカウント無しで作っていて、何かエラーでidが変わっちゃったんで次は今のidになります。またあるかもしれませんが気にしないでください! (1月21日 22時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 七色和希(地雷皆無)さん» ありがとうございます!真逆ほぼ自己満足で書いたものを楽しんでくださって此方も嬉しいです😊 (1月20日 21時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ika | 作成日時:2023年11月18日 19時