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「ねえ、北山?」


「はい」


「なんで北山じゃないとダメか教えてあげよっか」


「うん」






________________________







ある日藤ヶ谷の家に呼ばれた。



仕事の話だろうとは思ったけど、

わざわざ家に呼ぶことってなんだろうって

少し不安でもあった。




「まあ、これでも飲んでよ」




ハーブの香りがする飲み物を渡され、


飲めと言われたから飲む。




そして次に目を開けたときには


藤ヶ谷のベッドで横たわっていた。





「…っ、いってー」





目を覚ましたと同時に、首に鋭い痛みが走った。



体も起こせないくらい痛くて、もがく。





「あ、起きた?首痛いよね」


「藤ヶ谷…」


「初めてはやっぱり相当痛いんだね。

すぐ薬持ってくるから待ってて」




初めて?


なんのことだろうか。




しかし圧倒的に痛みの方が強くて


すぐにそんな疑問は忘れた。





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作者名:はちみつ | 作成日時:2016年4月10日 18時

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