気づかなくても。 ページ17
『何しに帰ってきた』
「、、え?」
『何しに帰ってきた。はぁ、もういい。出てけ』
「、、ごめんなさい…?」
『出てけよ!』
「っ」
『出て行かないなら俺が出ていく』
昨日、父さんと喧嘩した
正しくいえば喧嘩の延長戦だけど
出ていけ、って言われたけど、出ていっても、行く宛もお金もないし、第一子供に言うか?それ
なんて考えながら黙り込んでたら、俺が出てくって
本当なら止めるべきなんだよね
止めるべきなんだけど…
〔あの人〕がいなくなれば、私は自由に生きていけるんだ
どっちか〔片方〕でもいいから、いなくなってくれれば、傷つく量も半減するんだ
そう思うと止めるに止められなくて
翌日彼は帰ってきていたけれど、あの1日だけは、何も不安に思うことはなかった。
ただ、罪悪感はある
でもそれは、〔彼〕に向けてじゃなくて、画面越しの〔貴方〕に向けて。
届かないって、気づかないってわかっていても、それでも私は、伝えたい。
ごめんなさい。
〔貴方〕が手を伸ばしたものを、私は自ら手放した。
それでも〔貴方〕の配信で、笑顔にしてくれるでしょうか。
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Loaro(プロフ) - 星が赤くなっていることに気が付きました。本当にありがとうございます。 (8月10日 0時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - 憐さん» こちらこそ、読んでくださりありがとうございました! (7月31日 0時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - ありがとうございました とても素敵な作品でした (2022年12月9日 20時) (レス) @page26 id: 278bca4c33 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - ページ9が非公開にままになっていて、連続投稿となってしまいました。申し訳ありませんでした。 (2022年7月12日 8時) (レス) @page9 id: 7d5877d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Loaro | 作成日時:2022年7月3日 10時