○ ページ36
「あのね、叶。」
『、、うん。』
「叶と喋ってるのは私だけでしょ？」
『、、うん。』
「叶が喋れるのも私だけでしょ？」
『…』
「叶は嫌かもしれないんだけどね、外で私たちが話している姿って、周りから見ると変なんだよ。」
『それは、、知ってる。』
「うん。でもね、私はそれが嫌だから叶を遠ざけたいんじゃなくてね、こういう二人きりの時に
いっぱい話せるようにしたいわけ。」
『…！』
「それは、嫌かな？」
叶は埋めていた顔をあげて、少し涙目になりながらこちらを向く。
そして震えた声で言った。
『ほんとに、、？ほんとに僕のこと、嫌いじゃない、、？』
「うん。好きだよ、叶のこと。」
『じゃあこうやってくっつくのも、やってていい、、？』
「耳元で喋らなければね笑」
『…！ご、ごめん！僕、ずっと変な勘違いしてた、、！』
「はいはい、許しますよ。大丈夫だから！」
今度は後ろからではなく、正面から抱きついてくる叶。
私は叶の頭をうまく撫でながら落ち着かせる。
ところでさ、と、叶はやっと落ち着いたのか、力を緩めて私に顔を上げさせ、話を切り出してきた。
『僕は“大好き”って言ったけど、Aは“好き”なの？』
「、、はぁ？」
『ん〜、ごめん。言い方変えるわ。』
『僕のこと、大好きって言って？』
そしたら僕安心する〜、と、いつもの調子を取り戻したのかニヤニヤしている叶。
普段なら言ってやらないけど、さっきのこともあったし、何より余裕ぶったその顔がムカつく。
私は叶に近づいて、そして耳元で囁いた。
「愛してるよ、叶。」
『っ？！？！』
驚きで声も出ずに固まっている叶をおいて立ち上がり、キッチンへと向かう。
「さーて今日は何作りましょうかねぇ〜」
ちょっと浮ついた声で言うと、後ろのほうから小さく声が聞こえてきた。
『それは…反則じゃん…』
僕の彼女ほんと可愛い…、と呟く声に、「私の彼氏もかっこかわいいよ？」と返せば、さらに真っ赤になった叶の姿が見えた。
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Loaro(プロフ) - 琥珀さん» よし、結婚しよう。（ごめんなさい） (2022年8月27日 22時) (
レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - 香香さん» やりたかったことが完全に伝わってて嬉しいです…！汲み取る能力が素晴らしい…さてはお主、国語得意だな…？ってなりました！ここまで読んでくださりありがとうございました！！ (2022年8月27日 21時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - Loaroさん» 心の支えになれていたのなら良かったです、、！大丈夫です、既に他の作品も全て読んでます( *˙ω˙*)و ｸﾞｯ!どの作品も好きです！これからも応援してます！ (2022年8月27日 15時) (レス) id: 120e896437 (このIDを非表示/違反報告)
香香(プロフ) - とても、面白くて一気読みしていました。最初は､ハッピーなのに､途中から暗くなって、でもてぇてぇが多くて､最後泣きました笑｡完結､おめでとう御座います。いままで、ありがとうございました。 (2022年8月27日 13時) (レス) @page50 id: f83ea808de (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます！！たくさんの方に読んでいただけて有難い限りです…！文才皆無ですが暖かい言葉をかけて下さりありがとうございます！！今後ともよろしくお願いします！ (2022年8月27日 2時) (レス) id: 1870c4dcab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Loaro | 作成日時：2022年5月8日 21時
