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262、裏切り ページ17

赤信の攻撃を防いだのは総悟だった。
私を蹴り飛ばしてその場から離れさせた総悟はそのまま赤信との戦闘に入る。

「総悟!!!」

総悟は答える余裕もないようだった。
赤信の攻撃が急に変化したからだろう。

「は、ははは!!戦いたかったぜ沖田総悟ぉ!!!」
「チッ」

赤信は戦闘狂だから総悟と戦う事になると絶対楽しくなっちゃうと思ったけどやっぱりだったか!
総悟と交代しようと体を起こそうとして、それを青維に留められる。

「青維!何故とめる!」
「このままで」
「しかし!」
「あなたはだから失敗作なのです。……好きな男くらい信じてやりなさい。他の誰でもない、あなたが」

だからといって総悟は刀を抜身もせずに戦闘している。
あれじゃあどう考えても総悟が不利だ!

「それに、赤の目を覚ますには丁度良いです」

青維の言葉に、目を見開いた。
……それは一体、どういう事?

「沖田隊長殿!暫く戦えますね!?」
「仕方ねェから、協力してやらァ青狸!」

「青維です!
……白、あなたにも協力してもらいますよ」

青維の真剣な顔に、私は頷いた。





総悟の動きは凄い。
どんどん赤信の動きを覚えて洗礼されていく。
思わず見惚れているとごつんと頭を強めに叩かれた。

「準備できたかと聞いています」

あ。
青維のこと忘れてた。
銃で殴ってきた青維は大袈裟にため息をついてじっと私の姿を見る。

「あ、ああ。にしても……これで本当にいいのか」
「問題ありません」

隊服を脱いで防具まで外したかなりラフな格好で、縛り付けられた私は座り込んだまま青維を見る。
一体何をする気なんだ、コイツ。

「すぅ………」

青維が大きく息を吸った。

「漸く失敗作を消す大義名分が出来ます!!感謝しますよ赤!!!!」

ちょっとわざとらしい言い方に思わず目が点になる。
………えっと、何をしているのかな?

「ずっと僕は白を処分するべきだと思ってました!!今なら赤に罪をなすりつけて消すことができます!ああなんて良い日なのでしょう!!」

かちゃりと安全ロックが外れる音がした。
おいちょっと待て本気で撃つつもりじゃないだろうな!?!

「お、おい青維、なにして……」
「協力感謝しますよ白。これで黒は僕のものです!!」

そう言って引き金に指をかけた。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
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オートミール - こんなに読んで良かったと思ったことはありません\(>o<)ノ続きが気になります (2020年10月30日 0時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)
だいふく(プロフ) - どのお話も面白くて可愛くて大好きです!更新楽しみにしてます。 (2020年8月23日 19時) (レス) id: 29daa5366e (このIDを非表示/違反報告)
ARMY52260289(プロフ) - 久しぶりにこんな面白い小説に出会いました。。。一気に読んでしまって勿体なく感じてます(._.)何度も読み返そうと思います!パン屋のレジ打ちさんもとても面白かったです。お気に入りの作者さんに登録させて頂きました。応援してます! (2020年7月26日 17時) (レス) id: 5305a43fa0 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - ほんとに面白くて好きです!更新楽しみに待ってます! (2020年7月26日 12時) (レス) id: 3103cb23ea (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - 餡子さん» コメント有り難う御座います!一気読みしてくださってとても嬉しく思います(о´∀`о) またお暇な時にでも見に来てくださったら嬉しいですー! (2020年7月5日 21時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:からし | 作成日時:2020年6月16日 9時

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