102、本当はまた聞きたい ページ4
「それで。そんなに俺の胸元を気に入ったんで?」
その言葉にがつんと壁に頭を打ちつけた。
そそくさと隊長から離れることに成功し、身支度を整えて布団の片付けをしている時に急にそんなこと言われたら誰だってビックリする。
すっごくビックリして思わず頭打ちつけてしまった。
痛い。
「…違いますそんな変態的思考じゃありません」
「あんだけ抵抗しておいて、すぐすり寄ってきた奴が何を言ってるんでィ」
「っお、起きてたんですか?!」
「なんのこと?」
棒読みですよ顔笑ってますよ!!
「…し、心臓の音が、なんかちょっと聞きたくなっただけです…」
「心臓?あー、他人の心音は安心するって言いやすよね」
「そ、そうですそれです」
「ふーん…俺の音聞いて安心したんで?」
「…………ちょっと、しました……」
「へぇ……」
さっさと布団を押入れにしまっていると、私の耳元で隊長が「じゃあ、」と呟いた。
「また聞いてもいいですぜ?」
「ーっ!!け、結構です!!」
さっと隊長のそばから離れて、さっさと朝礼行きますよ!と歩き出す。
もう、本当なんなんだあの人…っ!
「副長、昨日は大丈夫でしたか」
「おう。そっちはどうだ」
「なんとか」
なんとか死なずには済みました。
致命傷は負っているのでもう限界ですが。
とは言えずにぐっと堪えて副長のそばに腰を下ろす。
「今日の夜張り込みするから、また近藤さんの部屋集合だ。総悟もだからな?」
「えー、俺寝たいんですけど」
「ふっざけんなテメェも参加すんだよ」
さっさと幽霊騒動なんとかしないと本当色々とヤバイ。
私の心臓的な意味で。
「副長…幽霊絶対ボッコボコにしてやりましょう」
「おう。二度と日の目を見れねぇようにしてやるぜ」
副長と一緒にうなずき合い、今日の夜の事を話し合った。
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からし(プロフ) - 猫とやぎさん» コメント有り難うございます!勉強大変だと思いますがその活力にこの小説がなれるなら嬉しいです^ - ^ 続編はもう公開してますから空いた時間にでも見に来てくださいね! (2020年5月19日 17時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
猫とやぎ(プロフ) - コメント失礼します!!学校が始まり…帰ってくれば塾…と占ツクあんまり見れてなくて死にそうになってたんですけど、この小説見た瞬間生き返りました…!!続編とても楽しみです!!!頑張ってください!!超楽しみにしてます!! (2020年5月19日 15時) (レス) id: 497823dae0 (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - 常夏さん» コメント有り難うございます!楽しんでいただけているのなら何よりです!是非続編も宜しくお願いします^ - ^ (2020年5月18日 19時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - いつもキュンキュンして楽しませてもらってます! 続編も楽しみです(^^) (2020年5月18日 12時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - 猫とやぎさん» 猫とやぎさん、感想をいつもありがとうございます!無事しっかりさせたようで良かったです^ - ^ 明日は更新できない可能性があって今日多めに投稿しましたが、明日も一話くらいはあげられるよう頑張りますね!また見にきてください(*^ω^*) (2020年5月16日 22時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:からし | 作成日時:2020年5月6日 21時