32、ジミーは癒し系 ページ32
いつも通りバイトをこなしていると、赤い顔の男の人がまた赤い顔のままレジの前に立った。
いつも通りお会計して袋つめして。
「あ、あの。う、海に行くって、」
「え?あぁ、はい。今度。よくご存知ですね」
なんでこの人が知ってるんだろう…。
優菜さんたちから聞いたのかな?
「へぇ…い、いいですね、海。楽しんできてくださいね」
「?はい」
そそくさと帰っていた男を見送ってから、次の人のレジを担当する。
…あれ、ジミーさんじゃね??
「あの、さっきの人よく見かけますね」
ってジミーから声かけられたああぁぁぁ?!
相変わらず男のくせに可愛らしい声…じゃなくて!
「え、あぁ常連さんなんです。…あの、先日はお願い聞いてくださってありがとうございました」
そう言えば、ジミーは首をブンブンと振ってとんでもない!と言ってくれた。
超優しい人じゃん…。
監察さえ長引かなければ。
「今日のお会計私が奢ります」
「えっ!いやいや!そこまでは大丈夫ですよ!」
「いえいえ。お陰様で沖田隊長にお礼しっかり出来ましたから」
レジ打ちを済ませて袋詰めをして渡せば、ジミーはオロオロした後袋を受け取った。
「じゃぁ、お言葉に甘えて。俺、山崎退っていいます」
「山崎さん…。私風鉈Aです。よろしくお願いします」
「はい。今日はご馳走さまです!」
そう言って店から出た山崎さんを見送ってから、やっぱり地味系は基本いい人なんだなぁと思い直した。
恋人にするなら山崎さんが一番いいと思う。
33、フラグはたっている→←31、張り込みは堂々と(別視点)
194人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:からし | 作成日時:2020年3月31日 19時