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31、張り込みは堂々と(別視点) ページ31

「おい総悟先行くなっつったろ。…どうも」
「あ、マヨラーさんこん…あっ」

(マヨラーさん!!?マヨラーさんって!!)

女の出した土方の愛称に思わず笑いがこみ上げてくるが我慢する。
会ったことも殆どないような女にまでマヨラー認定されるとは余程の事だ。

口を塞いでやっちまったと言わんばかりの女に、土方は申し訳なさそうに言葉を紡ぐ。

「あー…、そういや名前名乗ってなかったな。俺ァ土方っつーんだ」
「マヨ方でいいでさァ」
「バカだろ、お前バカだろ!!」
「すみません…。風鉈です…。ほんと、すみません…」
「いや…いい、本当のことだしな」

女はちょっと待っててくださいと言うと店の奥に姿を消し、銀色の袋を持って帰ってきた。
わざわざ土方の前まで足を運び、それを手渡すと次はレジ裏の棚から袋を取り出して沖田へと差し出す。

「先日は本当にありがとうございました。そ、粗品ですが」
「………毒はいってねぇでしょうねィ」
「お店で買った状態のままですけど…不安なら別の物n」
「別にいい」

ものをひったくるようにして奪い、店から出た沖田は流れるようにサボりコースへと向かった。
土方に見つかる前にトンズラしようと言う魂胆だ。


(…真っ直ぐ見つめてきやがった)

恐怖も、照れも、憧れも。

本当に何もないその目が暫く沖田の頭に焼き付いて離れなかった。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:からし | 作成日時:2020年3月31日 19時

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