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24、赤い顔の男 ページ24

優菜さんからもらった自家製マヨネーズを詰めたものをお店の冷蔵庫に入れさせてもらい、昨日買ったドSへのお礼品もまたお店に置いておいた。
いつも通り朝一でパンを店へ陳列して開店準備を整える。
開店するといつもの常連さんが笑顔で店に入ってきて私も自然に笑顔になった。

「Aちゃんこんにちは!」

真っ赤な顔をして挨拶をしてくるこの男の人は最近しょっちゅうこの店に来る人だ。
毎日真っ赤にしてるから何かの病気なんじゃないかとちょっと思ってる。

お名前は…なんだっけ。忘れちゃった。

私も同じようにこんにちはーと声をかけてレジの方へ向かう。
…こんにちはの時間じゃないけどね?


今日はマヨラーがくるからなぁ、心の準備をしておかないと…。
あの人顔は良いけど目すっげぇ怖いんだもん。

常連さんのお会計をどんどん済ませていき、第一陣の波の最後はあの赤い顔の男だった。
レジ打ちを済ませてパンを袋に詰めていくけど、なんだかモジモジしててなんか、気持ち悪い。

「はい、ちょうどお預かりしますー」

レシートを渡してからパンを入れた袋を渡しても男は去らない。
なんかデジャヴ。

「あのー、何か不備がありましたでしょうか」
「え、いや、そのっ」

暫くオロオロとした男はぐっとなにかを堪えた顔をして口を開いた。

「おい、ここの店員はいらっしゃいませもいわねぇのかィ」

げっ。
声がした方を見ればドSがいつの間にか店内に入ってきていた。
き、気が付かなかった…っ?!

「い、いらっしゃいませ」
「あ、あのAちゃん、またきます!!」

脱兎のごとく逃げた赤い顔の男にちょっと首を傾げた。
なんだったんだろ…?

25、怖い顔をした人の方が優しい→←23、自家製マヨネーズすら嗅ぎ分けるマヨラー



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:からし | 作成日時:2020年3月31日 19時

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