19、ジミーは落ち着くのです ページ19
いつも通りパン屋でバイトをしていると、外に見覚えのある顔があり思わずえっと声をあげた。
その人は普通に店内に入ってきてパンを物色する。
じ、じみーだ、じみーがきた…。
マジで地味だ…。
あんぱん買うのかと思えば全然違うパンを複数個トレーに乗せていて、どうやら監察中ではないようだった。
「お会計お願いします」
「はい」
凄く大量のパンを見て、あれ、そういえばと思って目の前の男をみた。
え、あの?という顔をしたジミーを見てから口を開く。
「真選組のかた、ですよね」
「あ、はい、そうです!」
「沖田隊長様にはこのあとお会いしますか?」
「え、あ、はい。…え?」
体調を崩したあの日以来あのドSはきていない。
家まで運んでくれたのにお礼もしないのはあれだとおもったのでずっと店内にお礼の品を置いていたのだ。
お会計の合計額を言ってから、パンを袋に詰めて棚に置いていたお礼の品を持ってくる。
「お手数じゃなければこれをお渡しできませんでしょうか」
「えーっと、そういうのは、ちょっと」
「あー、そうなんですか。それじゃぁ運んでくださってありがとうとパン屋の娘が言っていたとお伝えいただけますか」
まぁたしかに怪しい人からもらえないだろうなと思ってお礼の品はすぐ下げて言伝だけをお願いしてからパンの袋を渡した。
「それくらいなら大丈夫です」
「すみません。よろしくお願いします」
ジミーさんは快く引き受けてくれました。
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作者名:からし | 作成日時:2020年3月31日 19時