13、説教を受けて(別視点) ページ13
※視点別、文面も会話よりも説明重視に変更しています。
桂小太郎と思われる女装野郎の目撃情報を頼りに、真選組1番隊隊長、沖田総悟は山崎退を運転手にし追尾をしていた。
桂と思われる人物の本日の特徴は着物姿で化粧をした女の姿との事だが、ずっと追い続けている沖田にとってはそんなことは些細な事だ。
山崎にあっちこっち指示をだしながら桂を探していれば、それらしき人物を前方で見つけ車から上半
身を出し桂の名を大きく叫んで思いっきりバズーカを撃ち込んだ。
それを見ていた山崎が直後に悲鳴をあげる。
「ちょ?!一般人となりにいましたけどぉぉぉおおお?!」
「あ、やべ」
爆風と砂埃で周囲は一気に視界が悪くなり、山崎は車を停めた。
先程桂がいたと思われる場所は誰もおらず、また逃げられたと肩を下げた沖田に、山崎は一般人の方どうなったんですか?!と車から声をあげた。
砂埃が落ち着いてきた頃、少し先の路地を何気なく覗いた沖田は女が座り込んでいるのを見つけた。
その女は着物ではなく洋服を着ており桂ではないことはパッと見ただけで分かってしまい落胆する。
面倒になった沖田は女に手錠を掛けて山崎に警察に連れてけと一言声をかけて助手席に乗り込んだ。
(さっさと団子食べてェ)
警察署に着き、山崎が女を警察に引き渡している時、それをぼうっと眺めていた沖田は女の左足が血塗れになっている事に気が付いて目を見開いた。
(俺には、関係ねェや)
なんて思っていたのに、屯所に帰るなり、引渡した後に怪我に気が付いた山崎にそれらを真選組局長近藤勲と副長土方十四郎にチクられ、近藤は部下の不祥事だと慌てて警察署に向かって行ってしまった。
残されたのは沖田に八つ当たりされボロボロになった山崎と、土方で。
「…桂を捕まえようとすんのはいいが一般人怪我させてんじゃねぇ」
「桂の仲間なら別にいいじゃねぇですか。その場で斬り伏せなかっただけマシだと思いやすがね」
「おま、ほんとその物騒な考え方どうにかしろ。いいか、もしその女が無罪だったら謝罪に行けよ、いいな?」
土方のお説教に耳を塞ぎ、聞こえねぇといいながら去っていく沖田に、土方はため息をついた。
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作者名:からし | 作成日時:2020年3月31日 19時