11、やっぱり眼光怖い人 ページ11
熱が出て寝込んでしまった優菜さんの代わりに仕込みを頑張ってお手伝いしていたらすっかり夜になってしまった。
店を出て考えるのは真っ赤な顔でフラフラしていた優菜さんのこと。
優菜さんはお子さんが面倒を見てくれているみたいなので心配はいらないと言われたけど、大丈夫なのだろうか。
いつもお世話になっているし、明日栄養ドリンクでも渡そうと思ってコンビニに入りドリンクコーナーを物色する。
うーん、私はカフェイン無しの方が好きなんだけど、優菜さんどうなんだろ…。
「…何に悩んでるんだ」
後ろから急に声をかけられてひゅっと息を吸った。
振り向けばマヨラーさんがそこにいてまたエンカウントした?!とショックを受ける。
「えっと、知り合いの女の人が寝込んでしまって…。カフェインの有無について悩んでました……」
「女か、カフェインは無い方がいいと思うぜ」
そう言って一つ栄養ドリンクを取り出した後、スタスタと会計しにいってしまった。
…え、何?ま、まぁいいか。
カフェインレスだとこれとこれか、うーん…成分はあんまり変わらなそうだけど。
「ほら」
二つに絞って悩んでいると袋を差し出されてまた上を向いた。
「え?」
「アンタこの間間違ってしょっぴかれた奴だろ。うちの総悟が悪かったな」
どうやら真選組内に私の情報が出回っているらしい。
ここは素直に受け取っておこうと思い立ち上がって受け取る。
「ありがとうございます…」
「あー、この後予定は」
「帰るだけです」
「近くまで送ってく」
そう言ってコンビニを出たマヨラーに思わず瞬きしてしまった。
…あのドSがそういう事するのはいつのもの事だと思ったんだけど、その度にこうしてフォローしているのかな…。
フォロ方の異名を持つあの方はやっぱり違うのだな…。
「あの、大丈夫です」
「いいから行くぞ。どっちだ」
「…あー、じゃぁ、あっちです、すみません」
会話らしい会話は何もありませんでしたが送っていただきました。
夜の街灯があると眼光の怖さが半減してマシになりました。
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作者名:からし | 作成日時:2020年3月31日 19時