ペンダントの魔法【stpr】

episode22 ページ23

莉犬side




莉「っ……ん…」






ったた……ここは…？







っ！！なーくんっ！！みんなもっ…







莉「っ……！！？」






あ…れ…？俺、今声に出したよね……？あれ…喋れて、ない…？






莉「！！んーっ！！！」







口枷っ…！？







それに…手足も縛られてるっ…！？







嘘……





こ「っ……ぅ…」





！ころちゃんっ…






こ「っ……！！？ん゛っ！！？」






莉「っ……んーーっ！！」






こ「っ…！！んっ！！」







気づいてくれた……本当、喋れないって不便……







きっと、喋れないようにしたのは俺たちに異能力を使わせない為だ







喋れなければ異能力は使えないんだ







今起きてるのはころちゃんと俺だけ






後はみんなが起きてくれれば…






ーー数十分後ーー







な「っ……んー」





ジ「んんんっ！！！」






る「んーっ！！」






さ「ん！んんっ！！」






もう意味わかんない状況だよ…





みんな起きたと思ったら喋れないし……動けないし…







ｶﾞﾁｬ





「「「「「「っ！！！」」」」」」






誰か来たっ…







組員「おーお目覚めか」





組員「動けないなら力の差があったって問題ないだろw」






組員「怖くもないわw」






莉「っ……」







沢山の組員っ……俺たちも動けなかったら一般人となんら変わりない






今の俺たちは抵抗すらできない





………無力だ





組員「さぁて、本題に入るぞ」







本題…？




組員「捕まえたのはなぁ。お前達に雫組になってもらおうと思って」






雫組になるって……俺たちが雫組の組員になれってこと…？






組員「こうでもしないとお前らには勝てねぇし、来ないだろ？」






組員「仲間になれよ。頷け」




莉「っ………」




頷くわけない




誰がこんな組の組員にっ…





組員「やっぱり頷かないか……ここまでは想定の範囲内」








莉「……？」





組員「こうなったら無理矢理頷かせるしかないよなぁw」ｶﾞｼｯ






さ「っ…！？ん゛っー…！！」






こ「っ…！！んんーｯ！！！」





さとみくんっ…！！？






さ「っ…ん゛っ！！！」





組員「ほら、抵抗できないなら俺たちよりも弱い。こうすれば頷くだろ」ﾄﾞｶｯ






さ「！！？ん゛ん゛ｯ！？」







る「っん゛ー！！」






な「っ…んん！！」




さとみくんっ……助けたい





なのにっ…動けないっ…！！

episode23→←episode21

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す