ペンダントの魔法【stpr】

episode21 ページ22

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ




学校を抜け出した





勿論、無断で





天野にもお父さんにもバレたら怒られちゃうかな…







でも、ごめん。怒られても良いから







行かなきゃ






雫組の基地に向かってる。場所は知ってるし







雫組は警備が薄い





だから侵入は簡単





でも問題は中。






構造がどうなってるかわからない







あの人達がどこにいるかもわからない







きっとこの状況で、お父さんだったら






作戦を立ててから行くだろう。危ないからって







でも私は馬鹿だから






作戦なんて立てない。その時の状況で決める







変に作戦があって、作戦変更を余儀なくされたら








作戦通りじゃないよって…パニックになっちゃうから







それに私一人だ。大丈夫








……私、ずっと考えてたんだ








さっきもそうだけど。あの人達の事








初対面であったはずのあの人達。







でも知らないって言ってたら悲しんだ顔をした







そこからもうおかしくなってたのかな…






変な感情を抱くし。初対面の人にこんな感情…初めてだった








懐かしい感じと、あの暖かい空間








感じた事があるって思った







でも記憶にない






私は知らない、








じゃあ、なんで懐かしい感じがするんだって話なんだよ









でも…わからない







考えても考えてもわからないけど








一つわかるのは








あの人達は守らないといけないって事









どこからか聞こえる知らない声







守らないといけないと教えてくれた







それには理由が必ずある







あの声は理由を探すヒントなんだ









っ…私が何かを忘れている







それだけであの人達を傷つけた。悲しませた








ごめんなさい








思い出すよう努力するから








だから待ってて。








っ…私はっ…何かを忘れてる







だからっ思い出すから、絶対







そうすれば…貴方達は笑ってくれるんでしょ＿？

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