ペンダントの魔法【stpr】

episode20 ページ21

ｼｰﾝ…





急に訪れた静かな時間






組員がいなくなった。さっきのが夢みたい







先生「っ…とりあえず、生徒は教室に戻りなさい。」






でも…組員がいなくなったのと同時に、紫藤さん達もいなくなった







連れていかれた。雫組の狙いは紫藤さん達だった







紫藤さん達は異能力者って事がわかった。それを雫組はもっと前から知っていた







仲間にさせようとしてる…？紫藤さん達を。







紫藤さん達もきっとどこかの組。でも雫組とは違う感じの組かな







人を守ろうとしていた。







紫藤さん達は…私が恐れて迷っていたことを…人を守った








私は責任とプレッシャーに勝てなくて。生徒を守ろうと動く事ができなかった







でもあの人達は違った。失敗するかもしれない恐怖で怖かったはずなのに







それでも守った。……自分たちを犠牲にして







……青山さん…







私は貴方の「助けて」の言葉をどう受け取れば良いですか？







助けに行けばいいの…？でも……








私はっ……







私はどうしたいの…？あの人達は知らない人







でも守らなきゃいけないって思った








友達でもない。







でも、全校生徒を守らなきゃいけないっていう感情と







あの人達を守る…助けないとっていう感情は違った








上手く表現できない






あの人達は私を何か深い関係があったの？







そうでなきゃ、こんな感情は湧かない








ねぇ、教えてよ






私はあの人達とどんな関わりがあったの？






私は…私は”何かを忘れているの”？









大事な何かを







思い出せない







私はどうすればいいの…？








『お願い、助けに行って』





「っ…！」






まただ。誰かの声





『守って、思い出して。忘れちゃいけない。大事な人』





「………守れば…いいの…？」





『思い出せ。みんなを悲しませるな』





悲しませるな……






「っ……わかったよ」






私だって、あの声のことがわからない




でも、従わないといけない気がした





助けに行かないと、大切なものを失う気がしたんだ





天野にも、お父さんにもきっと心配をかけてしまうこの選択






でも…そんな選択でも。行かないといけないって心の奥底でそう言ってるんだ






何を忘れているかも、本当に忘れているのかもわからない





わからないことだらけでも






私は、自分の心に従う

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