ペンダントの魔法【stpr】

episode17 ページ18

組員「少しでも動いたり騒いだら……ここにいる奴ら全員“殺す”」






生徒「っひっ……」








「………っ……」







お父さんから聞いた情報では雫組には異能力を使う人がいるっていう情報はない







でもその情報も、事実を確認した上での情報じゃない






いる可能性だって十分ある。……異能力なんかで攻撃されたら……







私は全員守れる自信がない。私の異能力は防御系じゃない





攻撃系なんだ。隙を突いて上手く攻撃ができたらいいんだけど…






少しでも不審な動きをすればここにいる全校生徒が殺される







一番最悪な状況





全校生徒を人質に取られているようなもの






この状況でどう動くか







組員「いいか、今から縄でお前ら一人一人を縛る。動くなよ。抵抗でもしたらこの刃で切るからな」






「っ…！！」





縄で縛られるのはまずいっ……助ける以前に私が動けなくなる




生徒「ひっ……や、やだぁ……」






組員「動くな、喋るな。殺すぞ」






っ……組員は一人だけ





他の生徒を縛っている隙を突いて、攻撃することはなんとかできそう








でももし他の組員が出てきたらどうする？







こんな状況下に立たされるのは初めて。初めてだから…






“怖い”







いつだって死と隣合わせの状況





慣れているはずなのに。今回は違った







ここにいる全員を守らなきゃいけない




私は失敗したらいけない。失敗したら全校生徒の命が危ない




プレッシャー、責任。





自分だけが、怪我したり、死ぬのは良いんだ。





でも私が失敗したら、私が死んだらっ…！






誰が全員を守るの？





やっぱり…





“怖いよ”







ﾊﾞｧｧｧｧｧﾝｯ！





「っ…！」






また銃声っ…！？なんでっ…







組員「なんだ！！お前らっ！！！」







「…？」




お前ら…？






「っ…！！！」






隣にいた紫藤さん達がいない






まさかっ…







な「っ……ここにいる全員を……解放しろ！！」







紫藤さんっ…！？








こ「っ……降参した方が身の為だよ」







ジ「一人で6人相手ないんて…できひんやろ」





組員「はっ……誰も一人なんて言ってないけどな。お前ら、馬鹿じゃねぇの？」






ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ





莉「っまだ居たのかっ…！！」






組員「馬鹿なお前ら。さっさと死ね」





やっぱりっ…他のも組員がっ…





あの人達がっ…危ないっ…！

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