最弱＝最強【stpr】[3]

story120 ページ20

？「………」





「早く答えて、貴方は誰？」






？「研究所の魔法使い。所長の部下だ」






「…！？」







所長の部下…？






こ「な、なに…部下って…」







「所長の部下…所長の部下の役目はただ一つ。”所長を守ること”」







莉「所長って研究所の中では一番偉い人？」






「はい…だから、かなり強いです」








さ「…！？そんなに強いやつがどうして…」






わからない…








部下「俺はお前を捕まえるためにここにきた。大人しく捕まってもらわないと困る」









る「そんなの僕達がさせるわけないじゃないですか」







「……！るぅとくん…？」







莉「そうだよ、Aちゃんはもう俺たちの友達。お前らの実験動物じゃないんだよ」






こ「第一、名前も名乗らないくせに」






さ「そんなやつにAを捕まえさせるか」






「みんな…」







部下「じゃあ、名を名乗ろう。俺の名前は響。これでいいだろ？」








る「まぁ、名前を名乗ったことくらいでAちゃんは捕まえさせませんけど」






こ「そうだそうだー！」






…みんな






…本当に優しい…







「…ありがとうございます…みんな…」







莉「いいよいいよ！気にしないで！…Aちゃん、あいつ、どうする？」







「私、ちゃんと目標があるんです」






さ「目標？」






そう、それは






「研究所に囚われている人を助けて、研究所の存在をこの世界から消す」







「そうすれば、誰かが幸せを奪われて悲しい思いをしなくて済むから」








だから…！






「あいつは野放しにしない。ここで戦います」








こ「そっか…じゃあ、頑張って倒すかー」







る「ころちゃん！やる気出してください！」







莉「ねぇ！喧嘩しないで！してる場合じゃないでしょ！！」








さ「平常運転だなー」








「………………」






こんな何気ない日常会話が何年も何十年先も、ずっとずっと続くようにしたいから







研究所はこの世にあってはいけない存在なんだ







誰かの幸せを奪う、奪われて泣いている人を二度とみたくない。同じ思いをしてほしくない








研究所に囚われている家族も、紗良も、全員助けたいから







研究所の人は一人でも倒さないと。







あいつも絶対に倒す！

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