約束した未来で、また。［2］【stpr】

約束54 ページ10

Aside




思い出してくれるなんて、思ってもみなかった





これは夢…？







「っ…でも、どうして急に思い出してくれたんですか…？」







こ「急にってわけじゃないんだけど…」






急にじゃない…？






こ「前からAの事を見ると、誰かと重なって頭痛がしてたんよね」







「…！誰かと重なる…それって、前の世界の…」







こ「そう！で、なんか色々あってー…思い出したって感じ！」








「……他の、みんなは？」








まだって言ってたけど…そういう頭痛みたいなのはないのかな








さ「…特に。話で聞いてるだけ。信じれるかと言われたら…難しいけど」







…信じろなんて、そんなの無理だ







前世があるんだよって言われて信じる人なんていないと思う







でも







「理解してくれるだけで嬉しいです。…ありがとう」









な「…そんなに前の世界では仲良かったなんて…びっくりしちゃった」






莉「ね…俺も、前世とか憧れてたけど…実際面と向かって言われると信じられないや…w」








「それでもいいんです、」







る「…！」








凄く、暖かいんだ







空気が、優しくて。敬語じゃないし…話しやすい








前世からの繋がりを真っ向から否定しているわけじゃない






受け入れてくれて、理解しようしてくれてる







その優しさがあるだけで、凄く嬉しいんだ







さ「……っ」







こ「…ねぇ、A」






「？どうしました？」






こ「………無理したらダメだよ」







「え？」







どうして、急に…







こ「だって、さっきの妹……あれ、あり得ないじゃん。変な仕事とか…」







「っ…」







こ「あんな事真正面から言われて…傷つかない人居ないじゃん」








心配、してくれてる…







「…大丈夫です、私は…そんなにメンタル弱くないですよ！」








さ「…！！」







、弱くない








『あんたなんか…引き取るんじゃなかった』








「っ……」







そうやって、信じていたいだけ

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