約束した未来で、また。［2］【stpr】

約束50 ページ5

Aside



翌日





ダンス練習があるから、みんなが待つ事務所に向かう







「………はぁ…」








会うの気まづい…どんな風に接したらいいのか…









他のスタッフさんに、みんなとのギクシャクしてしまった関係を悟られない様にしないと










ﾀｯﾀｯﾀ






ー事務所ー






このまま最上階へエレベーターで行く








菊池さんから連絡がさっき来て…10時30分ごろからダンス練習開始らしい







今は10時ちょっと過ぎ。みんなはもう到着してるらしい







…あ、最上階…着いた







「……っまだ、チャンスはあるよね？」






無理に思い出してほしいなんて、もう願えない。願うだけ辛いんだ






でも…まだ、可能性があるならば。






諦めたらダメなんだ。だって、”約束だから”







大丈夫、頑張ろう







自分に言い聞かせて、事務所への扉に向かってる時だった








？？「＿＿！！」






？？「＿＿＿＿」






？？「＿＿！」












「…？」








騒がしい…事務所の中で話してるなら、こんなに声は聞こえないはず…








どうしたんだろう








？？「だーかーら！！私はここで働いてるスタッフの妹なんですよ！」







？？「っ困ります！ここは関係者以外立ち入り禁止です！妹さんだと言われても無理です…！！」









「…ぇ…？」







な、んで…なんで、”あんた”がここに…っ






？？「、あ、ほら！！あの人です！私の……”お姉ちゃん”」







「っ…！！！」








どうして、ここで働いてるだなんて…一度も言ってない








あの日から…私は、連絡を一度もとってない






二度と、会いたくなかった





二度と＿＿






『ほっんと。みっともない夢見てるよね！ww妹の私はこんなにも優秀なのに！』









二度と、夢を否定されたくなかったんだ








？？「え、葉月さん…？！」







「…っき、…菊池さん…」






妹「お姉ちゃん、久しぶりだね！！会いたかったぁー！」






「っ……」







菊池「えっと…この方は葉月さんの妹さんですか…？」








こんな奴、妹じゃない。事実だ、比喩とかじゃなくて







「っ…ちがっ＿＿」







違うって否定しようとした









でも








妹「違うって言ったら、お母さんにいいつけるから」







そう小声で、私にしか聞こえない声で言った





「っ…妹、です…」





だから、こう言うしかなかった

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