約束した未来で、また。［2］【stpr】

約束48 ページ3

Aside





気づいたら家にいた






どうやって帰ってきたかは覚えてない







ただ、何も考えたくなかった









「……あんな話、信じてもらえるわけない…」








私はどうすればよかったんだろう








でも話してよかったのかもしれない…わからないけど







きっとあのままでも状況は何も変わらなかった







あの状況を変えるには…話すしかなかったんだと思う







…ただ感情が抑え切れなかっただけなんだけどね








「……明日、リハーサルか…」







みんなのライブのダンス練習。それを見て髪型を色々考えるつもり







…会うの、気まづいなぁ…








みんなは私をどう思ったのか。








変人って思ったかな、








信じてもらうために、仕事で頑張って認めてもらおうとした








その為にあのノートを作ったけど‥逆効果だったな






『そんな仕事…みっともない』








「っ……違う、違う…」







“あの人達”はみんなに関係ない







今、思い出す必要はない









…みんなには、無理に思い出してほしいなんてもう願わない








きっと、思い出してもらおうとするだけお互い疑心暗鬼になって辛いから






ただ、もっともっと、みんなと関わって






仕事を全力でやって





必死に態度で示せば





みんなに信用してもらえる






そう思いたい







「……無理だったら、もう…」







いや、まだだ。みんなからの信用は0だけど、まだ可能性は少しだけある







その可能性が1%でも、その1%を信じたい










「明日…いつも通り、頑張ろう」









まだ頑張りたいと思った







信じてる









でも







「………っ」







心のどこかで、諦めかけている自分がいるのも確かだった

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