約束した未来で、また。［2］【stpr】

約束56 ページ12

Aside




「……凄い…」






ダンス練習がちょうど始まった






練習風景なんて、先輩の仕事についていっていろんな人の見てきた






でも、…みんなは全然違う








こ「あぁっ！ミスったぁ……」






莉「もうwこれで何回めー？w」






こ「ぐぬぬ……もう一回お願いします…」





さ「ころん、そこ間違えやすいなら…こうやって、こんな感じで動くといいぞ」





こ「…なるほど？やってみる！」








真剣なんだ、練習だから間違っても大丈夫とか






甘い考えが一切見えない






指先、足のステップ







全部完璧で、みんなの息が合ってて。







ライブに来てくれるリスナーのみんなを絶対幸せにしようって








こんな練習から本気のグループ、見た事ない








な「ふぅっ…一回休憩しよっか！」






る「ステップが頭こんがらがって上手くできないです…」





ジ「俺もー…なんで出来へんのかなぁ…」





る「ジェルくん、軽くもう一回だけ踊りません？」





ジ「お、ええで！一緒にがんばろな！」







「…休憩時間まで…」








本当に、凄いと思う






こ「Aー」







「！ころんくん、お疲れ様です」







こ「ありがと！どうだった？ダンス」






「みんな指先までこだわってるし、凄いと思います…こんなグループ、中々いないです」







こ「やった、あの動きなら髪型どんな風にするの？」








そんなに激しい動きではないけど…









「前髪を編み込みして、おでこを見えるようにするのもありかなーって。汗かくなら、それもいいかと思ってます」









こ「ほへー…よくわかんないけど凄そう」








「最後までダンス見てから決めます。頑張ってくださいね」







こ「うん！…あ、A」







「？」








こ「…みんなと会話しないの…？」







「…！！」







会話…






「ダンス練習が終わったら、話してみますね」





こ「……」





な「ころちゃーん！練習再開するよ！」






こ「え、もう！？今行く！！」








会話するのがやっぱり少し怖いんだ







前世で仲間だったって事を理解してくれてるけど…







上手く話せる自信がないし、みんなだって困る気がする






なにより





私のことを知らないみんなと話すのは、ちょっとだけ辛いから

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