ペンダントの魔法【stpr】［5］

episode39 ページ10

ﾀｯﾀｯﾀ





今しかない。天野がチャンスを作ってくれた。




「…っみんな！！」





こ「…っ！？危ないっ！！」






ぇっ…？






ﾋｭﾝｯ






「…っ…！！」






危ない……ギリギリだ。私の真横をギリギリ当たるか当たらないかの所で通り過ぎていった








る「危ないから避けてくださいっ！！」







莉「っそいつらはいいから！！校長のところに行こう！！」







な「…ぇ？じゃあ、こいつらは誰が相手をするの…！？」









「…天野です！天野が…チャンスを作ってくれます。たった1人で10人の組員を相手するって」







さ「…！？1人でっ！？







ジ「それっ、無茶しすぎや！！」







…っ私もそう思う。怪我をしているのに、10人も相手をするなんてって…








でも、天野はやると決めた事はやり切ってくれる






そう信じているから






「…今しかないんです！天野を信じて行きましょう！！」








な「…っわかった。でも、そも前にここにいる2人だけはっ…！」






「…！」






なーくん達が戦っている組員をまず倒さなきゃ始まらないか…







…天野が倒してくれるっていうなら…






「異能力;氷結」






ｼｬｨｨﾝ







組員「っ…！？なんだこれっ…！？」







組員「氷っ！？」








動けなくさせておけば…あとは天野が…






全部任せるなんて、天野に申し訳ないけど…時間がない








「っ今がチャンスです！！」







莉「っ行こう！！」







る「…っ了解ですっ！！」







ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ







さっき咲人がいた場所っ…瓦礫の上に立っていた






そこに行けば話せる






今度こそ、邪魔する人はいない







こ「…っぁ、あそこ…！」






ジ「…？ぁ…！」







…！！！







居た…







「……咲人…」







咲人「っ…！？ぇ、…な、んで…」







咲人、咲人、咲人…！！








目の前にいる…ずっと話したかった人が







る「…っ…本当に…校長なんですね…」






莉「…久しぶり…だ…」






さ「…なにも、変わらないな…」





懐かしい。前の世界でもこの7人でよく話していた






その時の記憶が蘇る






同じだ。出会った場所、出会い方…出会うまでの道のりはこの世界でも、前の世界でも違った







でも、どちらの世界でも必ず出会って、絆を深めた







同じなんだ







また出会う。出会った。







この、新しい世界で

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