ペンダントの魔法【stpr】［5］

episode13 ページ41

こ「…ほんとに？」





「本当です。だから、何も心配しなくていいですよ」






表情を意識しなくちゃ。不安がってもダメ、かと言って笑うのは…無理だから。






何も考えてない、無表情で。






な「Aちゃんが言うなら、信じるよ」





さ「あぁ…でも、ほんとにキツくなったら言えよ」





「…はい」






…正直、もうしんどい





やらなきゃいけないことが多すぎて、体も頭も全然ついていけてない







莉「…ぇっと、なら任務の事話さない？」






る「そうですね…Aちゃん、任務の相手ってどこかの組ですか？」





「…ぇ…」








私も詳しくは聞かされてない






でも、絶対あいつだ。私にしかできないって、お父さんに言われたのもあるし…







ジ「非通知の電話の相手やろ？」






「！ぇ、あぁ…そうですね」






こ「それって、具体的にどう動けばいいの？」




な「…んー…とにかく、倒すしかないんじゃない？」





さ「じゃあその為にどう動くかも決めなきゃいけないよな」





……みんな、行く気満々じゃん…





どうしよう…何も喋らなければ喋らないで、どんどん話が進んでいっちゃう





どうすればいい？こっそり行くしかない？この場は適当に流して。






でも、戦いに行っている間はみんなと連絡は取れなくなる





余計に心配をかけちゃって、結局くる…とかになっちゃう？







莉「Aちゃんはどうすればいいと思う？」








なにをどうすれば正解なのかがわからない







さ「…A？」






1人でやらなきゃいけないのに…





る「Aちゃん！！」







「…！、ぁ、…なんですか…？」








こ「…ねぇ、本当に大丈夫なの？」






ジ「何回声をかけても反応なかったんやけど…」





「あ…ごめんなさい。考え事してて」







…馬鹿だ、余計に怪しまれちゃう







な「…いつもならこうした方がいいんじゃないのって、沢山意見をくれるのに…大丈夫？」






「大丈夫です」









あぁ…どうやっても、みんなに頼る癖がついちゃってるから





どうしても、弱音を吐きそうになってしまう





今回の任務だけは頼れない。今回だけは＿＿





“みんなと一緒に、任務をやりたくない”





さ「は？」




「？どうしました？」




こ「ぇ、は？」






莉「一緒に、任務…行きたくないって…」





「…ぇ…」





う、そ…もしかして…





声に、出てた…？

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