ペンダントの魔法【stpr】［5］

episode2 ページ30

お父さん…？今日は出かけるって言ってあったんだけど…








「もしもし？」





『…A…』






…？なに、どうしたんだろう…






『最後だ、最後の戦いだ』







「…へ？」








急に何…





「！」






みんなも気づいてる、声が少し聞こえてるんだ








スピーカーにしよう








『…リストに載っている要注意の組…残り1組だ。これが…最後の戦いだ』








「…！！」









“リスト”





私達雨宮組…いや、他の組にも共通することなんだけど…








このリストは私たちと真反対の考え方を持つ組…簡単に言ってしまえば人の命を軽く見る組の事








その組の中でも最も危険と言われている組が載るリストだ







私達はリスト外の組も倒したし、リストに載っている組も倒した







…リストに載っている組…もう、最後なんだ








『これが最後の戦いだ。…きっと…これまでにくらい激しく、熱い戦いだ』







「…！！」







最後…








「…わかりました。…絶対に、最後まで守り抜きます」






最後の戦い…これまでにないくらい激しい戦い…熱い戦い…








『…あぁ…』







…じゃあ、もう切ろう






スピーカーも切って…





「じゃあね、お父さ＿」






『お前にしかできない…仇を、とってくれ…』







「…！？」









ﾂｰﾂｰ…










…ぇ…？









お前にしかできない…仇を、うつ…？









こ「……ね、ねぇ…今の話って…！」







「…！ぁ、…」







そうだ、ここはみんなと一緒にいる…仲間との時間だ








自分だけの世界に入ったらだめだ









な「…最後の任務って…リストって、さ、俺たちはあまり見ないんだけど…」








ジ「確か…後回しにされる組ほど強い…やったよな」









…最後の戦い。これは私にしかできないこと…？












ﾌﾟﾙﾙﾙﾙr






「…？また電話…」






莉「今度は誰？」








「…っ…！？」






さ「…A…？って…！非通知…？」





なんで、非通知から…




る「…出るんですか…？」





「…出ます」







もしかしたら、知り合いかもしれない





「…っ…もしもし」






？？『あ、出たでた！』






「っ…！？」







？？『覚えてる？』





「…っ…！！」








お父さんの言葉の意味がわかった気がした




そうだ、これは私にしかできない。仇を…打たなきゃいけない

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