ペンダントの魔法【stpr】［5］

episode41 ページ12

咲人「っ帰れっ！！俺はっ…お前らと一緒に居ていいような人間じゃないっ…！！」







「…さき、…と…」






一緒に居ていような人間じゃないなんてさ、悲しい事言わないでよ




咲人「俺はただの最低な人間だ。……目の前にある命を奪ったっ、お前らはそんな人間じゃないだろ？…っ帰れ」





こ「…ぁ…だっ…いやだっ！」





「…！？ころんくん…？」





こ「無責任な言葉って…校長の方がよっぽど無責任だから！！」






咲人「…はぁ？」







莉「ちょ、ころちゃん…？」






こ「なに！？僕達は過去の話なんて聞きにきてないんだよっ！校長がっ…いま、何をしたいのか聞きたいの！！」






「…！！」





る「…！…っそうですよ！！校長自身がどうしたいのか聞きにきたんです！！」






咲人「…日本語がわからないのかよっ！俺はっ、お前らと一緒に居れない！！だから、帰れって＿」






「…ちがうっ！！」





咲人「…っ…！？」







……私が言えなかったことをころんくんとるぅとくんが言ってくれた





そうだ、聞きたかったこと…それは咲人自身がこれから先、どうしたいのか





居られないとか、居ていい人間じゃないとか…そんな回答は求めてなかった






「…咲人は、どうしたいの？」






咲人「…は…？」






「……この組…桜組に居て、咲人は幸せ？」





咲人「…！！」





「幸せじゃないならさ…一緒に、私たちの所に来てよ」





これが聞きたかった。ずっと、咲人の本当の気持ちを知りたかった





この組に居て咲人が幸せなら…無理に一緒に居てなんて頼まない





でも…明らかに辛そうな顔をするから






ちゃんと…咲人の心の奥にある気持ちを聞かなきゃ






咲人「……幸せもなにも、俺は若頭。……責務があるから。お前らとは居られない…何度も言わせるな。帰れ」







「帰らない」







咲人「…頭大丈夫かよ…帰れって！！」







「絶対に、帰らない…それは、みんなも同じだよね？」







な「！もちろん！」




ジ「帰る選択肢なんてないで」




さ「当たり前だろ」




こ「帰るわけない！」




る「当たり前ですよ！」




莉「もっちろん！」





咲人「…っなんだよお前らっ…めんどくさいなぁっ！！」





「……責務に縛られたら…勿体無いよ。咲人」




……後悔をしないように、自分の本当の気持ちに、




幸せになれると思う場所に行かなきゃ




そこに責務なんて必要ないから

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