ペンダントの魔法【stpr】［5］

episode40 ページ11

「…咲人……久しぶり…だね」






咲人「………」







…上手く話せないな…なんでだろう…







言葉が詰まる。







ジ「…か、変わらんな…校長は今でも、前でも…」







咲人「…っ…変わったよ」






「…！！咲人…？」







喋ってくれた…！







咲人「俺は変わった。お前らが知ってる俺じゃない。俺は…ただの”人殺しだ”」







「…っ…！？」






こ「…ぇ、人…殺し…？」








咲人「お前らが思っている俺じゃないんだ。優しくない、手を差し伸べない。ただ…目の前にある命を殺した。無駄にした」








…咲人…？









咲人「帰れ。俺はお前らと話す気はない。……この世界では友達じゃない」







「…！！」








何も…言えない。咲人は咲人なはずなのに。








前の咲人じゃない。でも…咲人がいう変わったって感じじゃない





上手く言葉に表せない








莉「…と、友達だよ…！！だって、俺たちはっ…！」








咲人「………」







る「…っ校長を助けたくて…っ！」








！





「そう、そうだよ咲人っ！私たちはっ…咲人がこんな事するなんて思えない！だからっ…話を聞いて、助けられたらなって…！」










咲人「…っうるさいっ！！！」






「…っ…ぇ…」








咲人「こんな事？するとは思えないなんて…嘘を吐くなよ！俺は人殺しだ！」







さ「…っでも…」






咲人「でもじゃない！！お前らは俺に理想を押し付けるのか？優しい俺でいてほしいからっていう理想だろ！？」






「…咲人…？」







咲人「助ける？人殺しを？馬鹿じゃねぇの…助ける、助けるって！！じゃあ何が出来るんだよ！！」







莉「…ひ…っ…校長…？」







咲人「今のお前らに何ができる？神に願うのかよ、俺が殺してしまった人を生き返らせてくださいって！




それで俺の罪を消して、助けたって言いたいのかよ！？




魔法が使えるわけでもないお前らに、何が出来る！？この世界は魔力解放なんてない




精霊の力もない！！生身のお前らで、異能なんかじゃ元に戻らない怪我まで負って！




そうしてまで人殺しを助けてなにが残るんだよ！！無責任な言葉はいらないんだよっ！！」







「……咲人…っ…」




な「…っ…」






…言葉をこうやって殴り出すように叫ぶ咲人は初めて見た





……無責任だったかなっ…助けたいって言葉は




咲人を…余計に苦しめてしまう言葉だったかな…っ？

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