4話 ページ4
テレビに流れたのはバンドで使う作曲や効果音作りの作業を撮ったものからモデル科の時の撮影風景まであった
それらを約30分程度にまとめたそれを見たあと監督から言われた一言は
「ぜひこれから協力してほしい」
という内容のもので私が面接のようなものに受かった
はっきり言ってテレビを観始めて3分くらいでダメかな?と思っていたので嬉しすぎた
「はい!」と答えた私に笑顔で「これからよろしくね」
と言った監督が劇団員の皆さんに「皆もそれでいい?」と聞けば後ろにいた皆さんも「問題ない」という旨をそれぞれで伝えてくれた
そこから監督と古市左京さんと支配人の4人でテレビを見たうえで主に何を中心に劇団に関わるのか
お給料はどうするのか、週何回やるのかを決めていった
そして決まったことは
1.私はこれから寮に入れてもらうということ
2. それがお給料代わりとなること
3.私の方からもモデルとして劇団員の方を貸してほしい時はその都度劇団に貸出金を払うということ
4 .週何回というはっきりとした回数は決められずそれぞれの組で別々に違うものを教えていくことになった
とりあえず来週の土曜に引越しするということで細かいことはまた決めることになり私はそのまま家に帰った
家に帰ると彼から連絡があったみたいでメールを打つのが面倒で電話をすることにした
決して彼の声を聞きたかったとかではない
「もっしー」
『もしもし、A?』
電話をかけて3度目のコールで必ず出る彼の私を呼ぶ声はとても優しく聞くだけで安心する
「何ー?」
『いやバイトの面接どうなったのかと思って』
「受かっちった」
『おっ!おめでとう』
「えへへ〜あざーす」
『んじゃあそろそろ教えてくれよな何のバイト始めるのか』
「えーまだダメ」
『じゃあいつならいいんだよ』
「来週の土曜?」
『なんで疑問形なんだよ』
「うっせー教えてなんかやらんわ彼氏面すんなよ、ばーか」
私が笑いながらそう言えば『はぁ』というため息が聞こえた
『やれやれだわまじで』
ため息のあとに聞こえてくる言葉は彼の口癖の様なもので
「何がー?」
と言えば待ち望んでいた言葉が返ってくる
『彼氏面すんなって俺お前の彼氏だけど?』
「そうでした!綴は私の彼氏でしたね!」
その言葉に思わず笑みを零してしまう
このやりとりはもう何度もしてる
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ラビ(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます!なるべく早く続きあげますね (2018年1月28日 4時) (レス) id: 1b48d43599 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - つつつつづるんカッコイイ((( ´ºωº `))) 続き楽しみにしてます! (2018年1月27日 6時) (レス) id: ed755a6de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラビ | 作成日時:2017年12月2日 13時