貴方にあって世界が色付いた[斑鳩三角]

２､全て ページ19

みすみんの木刀を避けるため

右足に力を入れ横に飛ぶ

木刀を避けられたことに安堵しながら

次は左足に力を入れ先程と同じ位置に戻る

そのままの勢いで右手で万里に殴りかかれば

受け止められた

右手はそのままにして左手で脇腹を殴ろうとすると

私と万里の間に入るようにみすみんの木刀が振りかざさした

カンッーと響く音

万里がみすみんの受け止めた

私の右手とみすみんの木刀で両手が塞がった万里に追い打ちをかけようとするみすみん


きた！みすみんに隙ができた


万里に気を取られてるみすみんの足を蹴る

狙い通りうまく膝裏を蹴れた

みすみんの膝が床についたので殴りに行こうとすると

右手からすごい勢いで衝撃がくる

軽く吹き飛ばされながら衝撃の正体に目を向けるとそこには足をこちらに向けた万里がいた

｢チッ油断した｣

どうやらみすみんに気を取られた私を万里が蹴り飛ばした様だった

万里がこちらに向かって走り出す

私が体制を整える前にもう1発入れようとしてるんだろう

万里が木刀を構えながら近づいてくる

このままじゃ体制を整える前に万里がくる


体制を整えるのは諦めよう


床に打ち付けられる身体に思わず顔が歪む

床に仰向けで寝てる様な状態になりながら上半身を起き上がらせバッと目の前を見れば

木刀を振り下ろそうとしてる万里がいた

無理だ躱せない

万里の攻撃を食らう気で目を固く閉じた時

｢5分経過！｣

古市さんの声がした

キタっ！

固く閉じた目を開け目の前に迫っていた木刀を両手で受け止め

木刀を強く握りしめ万里が木刀を動かすことが出来ないようにする

｢チッ！｣

5分経過したということはなんでもありになったということ

その前に私を仕留めたかったのか万里が舌打ちをした

私は万里の木刀を離しすぐに両足を天にあげるように万里の木刀を握る手に向かって伸ばした

手を蹴られたことで万里が話した木刀は空中に投げ出された

私はその木刀を取ろうと手を伸ばした

あと少しで取れる！

そう思った時の急に横切った何かに巻き込まれ木刀が目の前から消えた

何かが飛んできた方を見るとみすみんが立っていた

みすみんの両手には何も無い

やられた！！

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