30話 ページ30
ひとらんside
外道丸のお世話を終わらせ、Aちゃんのところに行ってみると、木陰のところで寝ていた。
…なんだろ、不注意というのか、不用心というのか。
よくこれまで襲われずに済んだよ。
なんて思いながら、近くまでよる。
それにしても、綺麗に寝てるなぁ…。
少し頬をつっつくと
「…んぅ…」
とだけ言って、そっぽを向いてしまう。
いや、可愛すぎるでしょ。
ゾムがあれだけ気に入るのもよくわかる気がする。
去年とかだったら、こんなことありえなかったんだろうな…。
シャワー室の前であっても、タオル頭にかけて素っ気なく会釈するぐらいだったし
こう考えると、二年生になってからだよな、みんなと話し始めたのは。
トントンとは三学期終盤に話始めたことはトントンから聞いてたけど。
仕事疲れの癒しですわって言うトントンにはほんとに休んで欲しいと思ったけど、確かにトントンの言ってることもわかるかも。
癒される。
起きる様子もないので、ブレザーをAちゃんのスカートのところにかけて、俺も隣に座る。
あー、Aちゃんがなんでこうなったかわかった。
確かにここ、いい感じに日が当たって心地いい。
俺も眠くなってきたので、とりあえず寝ることにした。
「…ひとらん先輩…？」
とAちゃんが俺を呼ぶ声が聞こえた、面白そうだから、少し寝たフリでもしておこう
「…んー」
俺が起きない様子を見て、唸りながら考え事をしてる様子。そして起こすのを諦めたのか、静かになった。
そう思ってたら手に違和感を感じる。
猫とかきたのかななんて最初は思ったが毛並みの感じもないから、Aちゃんの手だと気づくことができた。
俺の手を握ったり指を絡めたしりてる。
ほんとにこの子危機感無さすぎじゃない？
いや、てか行動可愛すぎるでしょ。
どうしようかと悩んでいると。
「…やっぱり、大きいなぁ…」
なんて呟いている。
…もういいよね。我慢できなくなる。
ht「…そりゃ、俺も男だからね」
そう言うと
「…へ？」
と情けない声をだして、俺の方を見るAちゃん。
バッチリと目が合ったと思った。
さっきまでの行動を思い出してるのかみるみるうちに、顔を赤くさせている。
「…っ、ご、めんなさい」
そう言って、ブレザーについた草を払い落とし、俺に渡して逃げた。
逃げるのはいいけど、同じ寮に暮らしてるんだよなぁ…
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まつり(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても素敵な話でした！ありがとうございました！実は新作の方も読ませていただいていますので、そちらの方も応援しています！！頑張って下さい！ (2020年5月8日 21時) (
レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
喋るコンソメスープ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！最初から一気に読んじゃって、とても面白かったです！これからも頑張ってください！ (2020年5月6日 17時) (レス) id: 9db4d2d599 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 完結おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2020年5月6日 16時) (レス) id: ca0acacdc2 (このIDを非表示/違反報告)
Shaoron - 初コメ失礼しゃす！めっちゃおもろいです！更新頑張ってくださいな〜！←日本語おかしい馬鹿が通りまぁ〜す↑ (2020年4月2日 18時) (レス) id: acfbfe7fa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Liz | 作成日時：2020年3月23日 20時
