3話 ページ3
Aside
ここに来てから一年という歳月が過ぎ、無事に進級できた僕は、新しいクラスに向かった。
自分の席が窓側の席だと知り、座って、しばらく窓の外を眺めていた。
桜が舞散っていくのが見える、あの地獄みたいな息の詰まった日々から抜け出せてようやく一年、少しづつだが話せるようになってきた。
ほんとに少しだけなのだが。
挨拶と、はいかいいえぐらいかな？
もっと、話せればいいのだけれど、喋るだけで怒られたのが怖くて、仕方なくて。
喋るのを躊躇ってしまう。
そんなことを考えながら、教室で人が来るのを待っていた。
少しすると
「おはよーございます」
そう言って、隣に座る男子生徒
僕が会釈をすると
「あ、きみがトントンさんやゾムが言ってた子か！」
一人は知らないけど、トントンさんの名前が出て少し驚いた。
rd「自己紹介してないな、俺はらっだぁって言います、よろしく」
そう言って、僕に微笑みかけるらっだぁさん。
「Aです…よろしく…お願いします」
そう言うと
rd「肩苦しいよ、らっだぁって呼んでいいし、敬語もいらないから」
そう言って、仲良くしよーぜーと言ってくるらっだぁさん。
「…気を…つける」
どうせ、この人も否定するんだろう。
なんて勝手に決めつけてる自分が、嫌になった。
少しすると
tn「あ！ Aさんと同じクラス」
トントンさんともう一人、パーカーを着ている男子が来ていた
トントンさんはこちらに手を振り、駆け寄ってくる
tn「良かった！ 同じクラスで」
そういうトントンさんは嬉しそうだった
僕も内心、話せる人が同じクラスにいて良かったと思っている
rd「おや、トントンさんとゾムと一緒ですか」
らっだぁが二人に話しかける
「なんや、らっだぁもおるんか」
パーカーを着ている男子がらっだぁにそう言うと、らっだぁはなんだとぉ？いたら悪いのかよと反抗するが、パーカーを着ている人は挑発している様子だった
tn「あんたらうるさいねん」
トントンさんが叱りつけてるという、僕の周りがなんだか少し賑やかになっていた。
なんだかその光景が羨ましくも感じていた。
「あ！ 俺、ゾムって言うねん、よろしくな！」
パーカーを着ている男子が僕に目線を合わせ、自己紹介してくる
「…Aです…よろしく…お願いします」
そう言うと、らっだぁ同様に肩苦しいねんと言われる。
親交的だな、この人たち。
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まつり(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても素敵な話でした！ありがとうございました！実は新作の方も読ませていただいていますので、そちらの方も応援しています！！頑張って下さい！ (2020年5月8日 21時) (
レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
喋るコンソメスープ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！最初から一気に読んじゃって、とても面白かったです！これからも頑張ってください！ (2020年5月6日 17時) (レス) id: 9db4d2d599 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 完結おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2020年5月6日 16時) (レス) id: ca0acacdc2 (このIDを非表示/違反報告)
Shaoron - 初コメ失礼しゃす！めっちゃおもろいです！更新頑張ってくださいな〜！←日本語おかしい馬鹿が通りまぁ〜す↑ (2020年4月2日 18時) (レス) id: acfbfe7fa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Liz | 作成日時：2020年3月23日 20時
