第七章 42話 ページ42
第七章
躾と痛み
目覚めるとそこは地下牢だった･･･。
ミルフィーナは、目の前で腕を組んでいる人物に思わず息を飲んだ。
調査兵団のトップである、エルヴィン団長。そして、人類最強のリヴァイ兵士長がいるのだから･･･。
ミルフィーナが2人の姿に驚いているとリヴァイ兵長が口を開いた。
「隣のガキが起きるまで待ってろ。二度も同じ話はしたくないからな。」
そう言ってリヴァイは隣の牢屋へ目を向けた。
ミルフィーナは隣のガキがエレンだと分かり安堵した。自分1人がここに居る訳では無いと知り心細さが無くなったのだ。
･･･しかし、エレンはなかなか起きずミルフィーナはエルヴィンとリヴァイのかもし出す思い空気に押しつぶされそうになっていた。
その時、エルヴィンが持っている独特な紋章が描かれた手帳を見て目を見開いた。
「あ、あの･･･、その手帳･･･。」
ミルフィーナがそう言うとエルヴィンは手帳を親切に開いてみせた。
「外の世界！？」
ミルフィーナは、そこに書いてある内容におもわず声を漏らした。
「壁の外？君にはこの文字が読めるのか？」
ミルフィーナの言葉にエルヴィンが反応した。
「えっ！あっ！」
ミルフィーナはエルヴィンの反応に対して、しまったという表情でマヌケな声を漏らした。
「ほう。この話は後で詳しく聞かせてもらう。」
エルヴィンはそう言うと、その手帳を懐へ直しエレンがいるであろう場所へ目を向けた。
すると、ちょうどエレンが目覚めたようで、布どうしが擦れることが聞こえた。
「ここは･･･どこですか。」
エレンの困惑した声が響いた。
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作者名：リー | 作成日時：2018年8月6日 18時
