繰り返される呪い【進撃の巨人】 (ページ36)

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36話ページ36

それから、すぐ作戦へ向けて準備が始められた。
ミルフィーナたちは壁上で、エレンの所にいた。そこでは、ミカサのエレンと共に行動したいという意見と、エレンの私情を挟むなという意見がぶつかり合っていた。
そんな時、ピクシス司令から、今作戦の指揮を任されたイアン班長がミカサへ声をかけた。

「イェーガーを守る我々精鋭班に入れ。」

ミカサはその指示に瞳を輝かせた。

「作戦開始だ。」

イアン班長のその言葉にその場にいた皆がそれぞれの場所へ一斉に走り出した。

ミルフィーナとアルミンは共に囮班で行動していた。
ミルフィーナたちは巨人を壁におびき寄せるために巨人の視界に入りながらゆっくりと壁へ向かっていた。
すると、緑の煙弾が上がり作戦が開始された。
ミルフィーナは煙弾の方を見て祈った。どうかうまく行きますようにと･･･。

どうやらその願いは虚しく、赤い煙弾が上がり作戦失敗を告げた。
それを見た囮班の中に仲間が何人も死んだことは無駄だったのかと泣き崩れる者が数人いた。

「エレン･･･。なんで･･･。」

ミルフィーナは力なくそう呟くと、隣に並んでいたアルミンが走り出した。
ミルフィーナは、アルミンがエレンのところへ行くのだと分かり、後を追った。

「アルミン！一緒に行かせて！」

「君はここにいてくれ。一人でも多くの兵力がここにあった方がいい。」

ミルフィーナの訴えにアルミンは走りながら答えた。
が、ミルフィーナはそれでもアルミンの後を追った。

「たしかに、そうだけど、私は友達を見捨てられない。それに、向こうにも巨人が多数いたとしたら？それこそ、1人でも多く兵士が向かった方がいいでしょ？」

「･･･たしかにその場合も有り得る。わかった一緒に来てくれ。だけど、危なくなったら戻ってほしい。」

「うん、わかった！」

ミルフィーナとアルミンは、エレンの元へと急いだ。