繰り返される呪い【進撃の巨人】 (ページ25)

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25話ページ25

ミルフィーナは合図が出るまで窓から外の様子をじっと見ていた。すると、ポロリとミルフィーナの本音が零れた。

「なんで巨人の記憶を見なきゃ行けないの･･･。」

そう漏らした瞬間隣から、鼻で笑っているのが聞こえた。
顔を向けるとジャンがいた。

「あ、ジャン。ありがとう。ジャンのおかげでここまで来れたよ。･･･それに、仲間の死を無駄にしないでくれてありがとう。」

ミルフィーナは、少し俯いて言った。
ジャンは、真剣な表情で口を開いた。

「俺は、仲間の死を利用しただけだ。」

「･･･でも、利用してくれなかったら命を落とした仲間はそれこそ無駄死にだったよ。」

「そうか･･･。」

「ジャンは、すごいね。私なんて自分の感情に任せて子供みたいに泣き喚いてたのに、ジャンは冷静に状況を分析して、正確な判断を下すことが出来る。ジャンは指導者に向いてるよ。」

ミルフィーナがそういうと、ジャンは複雑そうな顔をしながらハハっと笑った。

「それに、ミカサへ想いも伝えてないんだからジャンは死ねないよね。」

ミルフィーナはイシシと笑いジャンを見た。
ジャンは顔を赤くしあたふたし始めた。

「お前何言ってんだよ！･･･な、なぁ、やっぱり分かるのか！？周りから見てバレバレなのか？」

「さ、さぁ〜。私は分からないね〜」

ミルフィーナはそう言ってスキップしてサシャたちの元へと逃げるように向かった。