繰り返される呪い【進撃の巨人】 (ページ22)

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22話ページ22

本部近くは巨人がうじゃうじゃいるためこれ以上進み続けるの危険と判断し、屋根の上に降り慎重に作戦を練ることにした。すると、一人ガスが切れて地面に残されている兵士がいた。ミルフィーナが助けに行こうとすると突然腕を掴まれた。

「ダメです！死にますよ！」

サシャが慌てた様子で言った。

「見てください･･･。あそこにいるのは一体じゃないんです。ほら、･･･全部で五体います。あんなの独りじゃ無理です。」

サシャのその言葉にミルフィーナは、納得し刃を直そうとした。
瞬間、別の訓練兵が巨人へと向かっていった。

「はっ！！止めないと！サシャ離して！」

「ダメです！」

サシャはそう言うとミルフィーナの腕を先程よりも強く掴んだ。

「そんなっ！」

ミルフィーナは、その訓練兵の先にジャンがいることに気づき叫んだ。

「ジャン！止めて！お願い止めて！」

だがジャンは固まっていた。

「ジャァァァァァン！！！」

ミルフィーナは必死に叫んだが、ジャンは動こうとしなかった。
直後2人の悲鳴が聞こえてきた。

「もう、誰も死なせたくなかった･･･死なせ･･･たくなかったのに･･･。」

ミルフィーナはそう言って、泣き崩れた。

「今だ！今のうちに本部へ突き進め！」

ジャンが突然声を上げ、走り出した。
皆、ジャンの後を追った。ミルフィーナも涙を拭いついて行った。