繰り返される呪い【進撃の巨人】 (ページ15)

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第四章 15話ページ15

第四章
開花する力

「あの時の･･･巨人･･･。」

ミルフィーナは突然の出来事に動くことが出来なかった。
すると、超大型巨人は凄い蒸気を出し、皆を吹き飛ばした。
ミルフィーナは、急いでアンカーを飛ばし、ぶら下がった。
瞬間、開閉門が破られ、辺りに破片が飛び散った。
その時、皆は5年前のあの時を思い出し、再び絶望の淵に立たされた。

あれから、直ぐにトロスト区本部へ撤退し、上官からの指示を受けた。
すぐ、ミルフィーナたちは各自の準備に取りかかった。
そして、訓練兵団であるミルフィーナたちはトロスト区中衛部に配属された。
やはり、実践となると恐怖が打ち勝つらしい･･･。訓練兵の皆は怯え壁際で小さくなっていた。

「ねぇ、私、死にたくない。」

「ミーナ･･･。私もだよ。･･･でも、自分の実力を試す機会なんだよ。恐怖に負けてはいられない。それに、ミーナは調査兵団に行くんでしょ？なら、準備体操って思えばいいよ。」

ミルフィーナは、恐怖に飲まれぬようにと必死に言葉を紡いだ。

「･･･そ、そうだよね。ここで逃げてもどうせ死罪になるんだもん。それならまだ生き残れる可能性のある巨人と戦った方がいいよね。」

ミーナは自分に言い聞かせるようにそう言うと、先ほどよりも、力強い顔になった。
そして、お互い生きて帰ろうと約束したのであった。